FabFilter “Pro-R, PRO-Q3”
前回の日記で記した Fabfilter-R と Fabfilter-Q3 の特価セール中のニュースに釣られてまんまと導入しました。
※もろもろと下書きに書き連ねて公開した途端に投稿リビジョンが先祖返り起こしたので、慌てて書き直して再度投稿。
Pro-R
Pro-Rのほうから書いていくと、期待値が高すぎたかも。
思ってたより粒度(diffusion)が粗く、これは「粗い粒度のほうがむしろ全体の音がまとまりやすい」派の僕からすると都合がいいんですが、時が止まったようなぴしーっとしたリバーブ感を好まれる方にとってはナンセンスかもしれませんね。
高精細なソフトウェアリバーブレーターでのみっちみちなミックスをやめて、tidyなサウンドを作っていこうって方が最初に手に入れるものとしてちょうどよさそう。
あるいはビート感の強い、賑やかな曲のミックスに際してはリバーブ感を失うことなくミックスしていけるので扱いやすいと思います。
若干気になるのがステレオ感のノブ(stereo width)。
反射音の発生位置を動かすのではなく、単に反射音自体を含めた空間の縮尺を縮めるもののように思えます。
ゆえに、オートメーションで動かすことはまずないと思いますが、機械的に響く印象がありますね。




Pro-Q3
続いてPro-Qは、Q, Q2, Q3と進化してくる中でMS、チルトEQ、ノッチEQ、そして今回ダイナミックEQの機能を取り入れてきて猥雑になったかも。
散らかっていた要素をまとめて表示するようになったと同時に把握しにくくなりました。慣れればいいのかもしんないけど。
あとスペアナは相変わらず感度良く動くものの、LogicでもLiveでも表示の遅延が気になるレベルに達していて、おそらくDAWかOSに起因すると思われますが、ASIOに相当するレイテンシー調整技術の登場が待たれます。
大体こんなとこで、基本的には極端に悪いものでもないけど、格別良いものでもない。
その点で40%オフのタイミングで本来2万円近くのものを価格抑えめで手に入れられたのはラッキーだったと思います。
まったく今後使わないってことはないにしても、開幕一軍レギュラーってより代打要員止まりになっちゃうかな。