やわらかい文字
特定の記号を引き金にやわらかい文字が表示されるようになるとのことで話題になりました(iOS9からは修正された模様)。
「iPhoneの使用言語」で日本語より中国語の優先度が高い場合にHeiti(黑体)が使用され丸っこい字になったという経緯だそうです(iOS で日本語文章に発生する中華フォント現象とは – Qiita)。
PCで海外サイトの日本語ページを見たときにもたまに同じようなフォントが表示されることがあります。
合成可能な文字
もう1つ、一時よく見かけたのが顔文字等で縦に文字が連なった表示。
これはUnicodeの前進しない文字あるいは合成可能な文字が用いられたもので、文字化けしたのではないかとドッキリしてしまいます。最たる例がニコニコ大百科の項目にもある、
Unicode自体は表示の仕方の名称なので、基本的にこれによってウィルスが拡散されるということはないのですが、誤動作を引き起こす可能性はあるし、それ以前にやたら表示が重くなったりする場合があり、特にTwitterなんかはTLが他のユーザーと共用されるもので迷惑になりますんで、多用は控えたほうがいいですね。
さて、そういうのを見てくると自分でも何か面白いものはないかと確かめてみたくなるもの。
かつてたまたまツイッターのTLで見かけたツイート主がアカウント名のMという文字をℳと表示させていました。
それをマネて、全部筆記体っぽく表示できんもんかとMacの文字ビューアを見て回り、文字様記号とされる箇所にアルファベットっぽい記号が並んでいるのを見つけました。「おお!」と思ったものの、結局効果的に利用することはできませんでした。
やっと見つけて表示させようとしてもPCだと見られるのにiPhoneでは見られないという現象が発生したためです。
つまり環境差があり、iPhoneだと表示されるのにMacでは表示されないとか、Twitterアプリだと表示されるのにSafariでは表示されないとか。
どんな環境でも100%表示される前提のおかしな文字、という言い方も妙ですが、そういうのがあれば(他人の迷惑を顧みなくてよいならば)文字もいじり放題なのですが、今のところ都合のいいものは見つけられていません…。
この記事も実は当初そのテストとして書き始めたのですが、意味ありませんでした。
その後、一時流行ったものなど
絵文字は言うまでもなくですが、一部血液型とかぶる囲み文字、その他囲み文字。
- 🄐🄑🄒🄓🄔…⒜⒝⒞⒟⒠…ⒶⒷⒸⒹⒺ…ⓐⓑⓒⓓⓔ…🄰🄱🄲🄳🄴…🅐🅑🅒🅓🅔…🅰🅱🅲🅳🅴…①②③④⑤…⑴⑵⑶⑷⑸…⒈⒉⒊⒋⒌…⓵⓶⓷⓸⓹…❶❷❸❹❺…➀➁➂➃➄…➊➋➌➍➎
それから国旗を絵文字化する際に使う囲み文字。これらはたとえば、🇯 🇵の2文字連続で🇯🇵となってしまうため、国旗に変換されないようにするにはスペースかドットを挟んで調整する必要がありそう。
- 🇦 🇧 🇨 🇩 🇪
環境依存があると思いますが、少し柔らかく見えるキリル文字の拡張分や総合カナダ先住民音節など。
- ꙘꙨꚂꚌꙌ…ᗩᗷᘓᗞᗴ…
数学用のアルファベット。
- 𝐀𝐁𝐂𝐃𝐄…𝐚𝐛𝐜𝐝𝐞…𝐴𝐵𝐶𝐷𝐸…𝑎𝑏𝑐𝑑𝑒…𝑨𝑩𝑪𝑫𝑬…𝒂𝒃𝒄𝒅𝒆…𝒜ℬ𝒞𝒟ℰ…𝒶𝒷𝒸𝒹ℯ…𝓐𝓑𝓒𝓓𝓔…𝓪𝓫𝓬𝓭𝓮…𝔄𝔅ℭ𝔇𝔈…𝔞𝔟𝔠𝔡𝔢…𝕬𝕭𝕮𝕯𝕰…𝖆𝖇𝖈𝖉𝖊…𝔸𝔹ℂ𝔻𝔼…𝕒𝕓𝕔𝕕𝕖…𝖠𝖡𝖢𝖣𝖤…𝖺𝖻𝖼𝖽𝖾…𝗔𝗕𝗖𝗗𝗘…𝗮𝗯𝗰𝗱𝗲…𝘈𝘉𝘊𝘋𝘌…𝘢𝘣𝘤𝘥𝘦…𝘼𝘽𝘾𝘿𝙀…𝙖𝙗𝙘𝙙𝙚…𝙰𝙱𝙲𝙳𝙴…𝚊𝚋𝚌𝚍𝚎…𝟎𝟏𝟐𝟑𝟒…𝟘𝟙𝟚𝟛𝟜…𝟢𝟣𝟤𝟥𝟦…𝟬𝟭𝟮𝟯𝟰…𝟶𝟷𝟸𝟹𝟺…
IPAの部類。上付/下付き。
- abcde…ᴬᴮᴰᴱ…ᵃᵇᵈᵉ…ₐₑₒ……₀₁₂₃
いずれも、各端末で確実に表示される保証はなく、また先に記したように文字列によって合字化される場合もある点に注意。
形状をもとに文字を探す
よく似た文字で調べてみようかってときには、IMEで手書き文字で検索したり、既に誰かが使っているのを真似したいときには文字ビューアの検索窓にコピペしてみたり、Webサービスを利用して探すならShapecatcher: Draw the Unicode character you want!(via wが二つ重なった文字「ʬ」がバイラビアル・パーカッシブだと調べる方法 | 秋元@サイボウズラボ・プログラマー・ブログ(アーカイブ))が便利かなというところ。
2016年現在はもう直してしまいましたが、僕のツイ垢も一時はこのようなケバい表示にしていたことがあります。
- Code Charts (Unicode.org)
- Twitterで見かける特殊顔文字、Android端末では「豆腐」に見えてしまう理由 – Excite Bit コネタ(1/3)
- 合成可能な発音区別記号 Combining Diacritical Marks(※リンク先PDF)
- 合成可能な発音区別記号拡張 Combining Diacritical Marks Extended(※リンク先PDF)
- 合成可能な発音区別記号追加 Combining Diacritical Marks Supplement(※リンク先PDF)
- 記号用の合成可能なマーク Combining Diacritical Marks for Symbols(※リンク先PDF)
- 合成可能な半記号 Combining Half Marks(※リンク先PDF)
- Full Emoji List, v5.0(絵文字への対応状況)
余談ですが、現在人種や体色に関わる絵文字はMacの絵文字のビューア上でも自由に選択可能。
いったん選択すると人種や体色が固定されるように見えますが、マウスクリックの長押しで再び選択の吹き出しが表示されるようになっています。
201101追記
2019年ごろは国旗を表示する際に用いられるREGIONAL INDICATOR SYMBOLってのを見かけましたが、2020年になると数学記号のカテゴリーの文字を頻繁に見かけます。とはいえ、こうした文字による遊びってそう長続きしない風潮ありますね。
たとえば、REGIONAL INDICATOR SYMBOLの点線つき囲み文字を使うと🇭🇪🇱🇱🇴のようにブラウザ上では示されます。が、これが🇯+🇵の組み合わせになると🇯🇵のように国旗として示されます。別に青地に白を示すのが目的の字ではないので、文句を言ってもしゃあない。
数学記号カテゴリのものはまるでフォントが変わったようなℍ𝔼𝕃𝕃𝕆みたいな表示で、昔のレタリングシートで綴ってる気分になりますね。
どのようにこれらの字を呼び出すか、どのように表示されるかはスマホのOSや使用するアプリの動作によっても違うので、一概にここで「こうである」とは言えないのがもどかしいところ。
顔文字や絵文字をはじめとして、呼び出しやすく作られたアプリ等があると思いますんで、アプリストア等を探してみるとよいかと思います。