Noiseworks “GainAimPro”

Noiseworks “GainAimPro”

今週末に限ってずいぶん新着が多いですね。
ドイツのNoiseworksから、WavesのVocalRiderのオルタナティブ的に扱えそうなGainAimProがリリースされています。
Noiseworksの製品は、以前Enshapeってのを取り上げてました。

情報

  • Windows, macOS対応
  • VST3, AU, AAX
  • ARA対応
  • 定価$169、イントロ価格$99

特徴、印象

ポイントの一つはARAですかね。シームレスにデータにアクセスできるのも利点として大きいのですが、ルックアヘッドのしがらみから解放される点は大きそう。

それとAIを活用したゲート。ヒステリシスという少々わかりにくいパラメータで通常コントロールしていたゲートの弾力性は、AIによる予測に取って代わるようです。
ただし以前も書いた通り、AIの学習時、その学習内容に偏りがあれば十分な効果に期待できず、たとえば「言語の違いによる発音差を考慮してサウンドを形成してくれるかどうかは怪しい」といった注意点があって、おいそれと導入に踏み切れない面があります。
これについてはAIに限らず、本製品が特徴として掲げているブレス検出、摩擦音検出についても同様。
むろん英語でのボーカルサンプルを扱うようなクラブミュージック等では存分に機能を発揮すると思います。

と、口先ばっかりでも何なので、デモ版をゲット。
Logic 11ではRosetta絡みの問題(詳しくは別記事を参照)でうまく動かないので、Studio Oneで動作チェックしたところ(しばらく使い続けてみないと細かい部分まではチェックできませんが)、言語関わらず自然な響きになっているようで、あまりの快適さに一気に引き込まれました。

つくづくLogic 11のRosetta絡みの問題がネックで、Silicon環境でもしっかりARAが動くよう最優先でアップデートに取り組んでもらいたいと思った次第。

関連する話題

週末の雑記に書いてもよかったんですが、誰も読まないだろうからここに記しておくと、APU SoftwareのAPU Loudness Compressorが、各種ラウドネス測定の指標に即したアップコンプ/ダウンコンプを簡単にしかも自然に行える、ってことで最近じみに注目されています。
White Sea StudioのWytse Gerichhausenなんかは「安すぎじゃねえの、これ?」と言う始末。
ただし、人によっては各コントロールが少々専門的すぎて感じるかも。
自分もデモ版でいろいろ試しましたが、活用計画まではたどり着かずじまいのままです。

近しい話題として、DSP処理にあれこれ物申す動画でおなじみのDan Worrall氏による動画で、SoftubeのVCAコンプにフェーズキャンセレーションの恐れがあり、回避手法が提供されていないという指摘がありました(Softubeへの働きかけは行われているらしい)。
パラレルコンプ的な使い方をすると思わぬとこにノッチが発生する可能性があるということでもあります。…とはいっても非常に高い周波数帯に発生するものなので大きな影響はないかもしれませんが。
誤った解釈をしている可能性もあるので、詳しくはMore About Mix Knobs (phase shift, oversampling and so on) – YouTubeの動画をご覧ください。
ちょうど、Softubeのマスタリングスートが発表されたタイミングだったので、導入を検討されている方は先にデモっといたほうがいいかもしれません。