突き抜けたとこはないのに低負荷で安定性が尋常でない老舗Audio Damageから、新製品 Continua のご紹介あり。
これまた、どうってことなさを漂わせながら、そのどうってことなさが尋常でない(表題通り)。
オーソドックスな3OSC(+ノイズ・ジェネレーター)に2つのフィルターにドライブ、LFO、EG、あとS&Hのジェネレーター。それからCHORUS、DELAY、REVERBという3つのエフェクトと8つのマクロコントロール。
オシレーター波形表示部はMASSIVE Xを思わせるようなスタイルで、サイン波-鋸歯波-矩形波のみですが、変形の機能としてWarpとSkewを採用していて、ノイジーになりにくい。
フィルター2基は直列、並列の切り替えつきでState Variable。
FEGというのは、MASSIVEのEnvelopeのような働きを持ってます。
あと、MPE対応と。
スクショ4枚目のルーティング画面は見やすくていいですね。効果がどこから来てるのかがわかりやすく、また受け側で調整できるようになってます。Alchemyなんかだと、統合して表示されてるのはいいけど、音色制作者にしかわからんですからね。
それから、スクショ2枚目の右下、OUTPUTに見えるボイスアロケーションのグラフも面白いですね。さすがにかつての可搬ゲーム機のようにアロケーションを強制的に制御するようなことは不可能ですが、アナログシンセライクな表現をしようと思ったらこの表示のもたらす効果は大きいと思います。
ふつう、ふつう。とにかくふつう。
だけど、インターフェイスのあり方や、安定性とはどうあるべきかのお手本が示されてます。
Soda DevicesのLithが非常に似たベクトルを持っているように思いましたが、インターフェイスの面ではContinuaに2ランクくらい劣る印象があります。
LithがフリーウェアでContinuaがだいたい¥8,000ってことなので、同じだけの価格になったらもう少ししっかりしたものになるんでしょうか。いや経験の蓄積に大きな差がありますから価格の問題じゃないですね。