LEESTRUMENT “CHORDimist” – 実用性高し(邦楽を除く)

Ableton Live用の多機能コードジェネレーター、 CHORDimist 。

Show “CHORDimisit”

コード補助機能を有するソフトが乱発される昨今、「よけいわかりづらくなってね?」てなものが多くて日記で取り上げることもなかったのですが、Max4Live環境こそ必要なものの、やっと機能的にまとまったものが登場って感じ。
誇大広告気味な他の動画と比べて、端的に基本機能と補助機能の紹介と解説とで構成した動画も好印象です。

実際に使ってみないと何とも言えないのですが、基本は当然、和音をキーにアサインしていく機能。
ところが今まで、意外にこの基本機能の時点で煩わしいものが多かった。
たかが積み方を変えるために機能の深いとこまで潜る必要があったり、さんざん潜った挙げ句、既定の転回形しか使えなかったり。
(ユーザーが)尻を叩かれて未知の和音の世界に踏み込まされたわりに「出しゃばんじゃねえ」って抑えつけられるような理不尽さがありましたもんね、これまで。

via CHORDimist v1.0
via CHORDimist v1.0

でかいフィーチャーだなと感じたのが、NoteOnのタイミングの調整およびランダマイズと、ベロシティのランダマイズ。
NoteOffが次のコードのNoteOnをオーバーライドしてしまわないか気がかりはあるものの、他のソフトで骨の折れるこの手の実効的な加工を一つの画面の中でいちどに行なってしまえるというのは、一言でいえば「ラク」。
LogicやCubaseではインスペクタやMIDI FX、MIDI InsertといったDAWお仕着せの機能と絡ませざるを得ず、そうすると各トリガーキーの設計状態は一瞥で判断できず、個々にトリガーキーの状態を確認するか、一度鳴らして確認するかしないといけない。
オーディオトラックのオートメーション簡略化のためにリージョンオートメーションまたはインスペクタでゲインの設定を行うと、個々のリージョンがどう調整されたか全体表示ではわかりにくくなる、みたいなもん(Melodyneにもそういうとこあって、機能性が充分でないと僕は判断してる)。
CHORDimistがその煩雑さを完全に払拭できてるとはいえませんが、少なくとも、特定のトラックに置かれていることで「仕込みがあり、なおかつそこで全てが行われている」とわかる、この点は評価されるべき。
自由度と把握しやすさは両立しにくいもので、人によっても好みが分かれるでしょうから一概にはいえませんが、僕にとってはこの割り切り方がちょうどいい。理想は一枚絵で曲の構造がわかる状態。

Cableguyzのソフトみたいなピッチカーブ機能も面白いですね。願わくばピッチ以外にも効いてもらいたいもんですが、現バージョンではこれでいいのかも。
DAW純正のものではない以上、保守の義務がないので、作成者の気まぐれでこれ以上のバージョンアップがなくても仕方ないという点は踏まえておきたい。

あと記しておくべきこととしては、日本の音楽との親和性ですかね。
メインストリームじゃコード進行は複雑化(といっても数パターンに収束すると思うが)してもコード単体は単純化してる傾向が今もあるんで、このように多彩にテンションを並べられても実際7割近くは使われないと思います。
もし日本向けで考えるなら以前取り上げたSuggester(✎参考 コード進行アプリ Suggester – makou’s peephole)のように、コード進行をサジェストしてくれて、響きを変えたいとこは代理コードをサジェストしてくれて、って仕組みのほうが便利かもしれません。あれはあれで見た目がわかりにくかったり、用語(それも英語)がちらほら現れたりするとこが取っつきにくいんですけどね。

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