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KVR Developer Challenge 2021 結果
毎年恒例の KVR Dveloper Challenge 、結果が出たようで、Full Bucket MusicのWhispAir、PhuturetoneのGR-8、Versillian StudiosのVirtuosity Drums、FKFXのInfluxといった名前が見えます。
FKFX “Influx”
WhispAirは3オシレーターのわりとシンプルなウェーブテーブルシンセで、先ほど試しに使ってみたらX-MODE機能がちょっとしたアイディアだと思いました。高域までしっかり出る音色もあれば、Lo-Fi気味になるものもあって、結構振れ幅が広く、今イチ評価しにくい印象。「おお、この音がプリセットで出せるのか」というのも幾つかありましたが、MassiveやSerum等の音をウェーブテーブルと認識する人には厳しいかもしれませんね。
Kontakt用のライブラリーやハードウェアの比重の高い最近においてはなおさら、どういったものが求められやすいのかを判断できる目安になりますんで、興味深い結果と感じています。
その他トピック
Reason Studios “Mimic”

今どきのDAW内のサンプラーの標準に合わせたデバイスで、Ableton LiveやLogicのそれに沿った機能を持っています(同じ機能でもDAWごとに宣言名が違うので混乱しやすいとも言えますが、実際はそういうもののほうが機能実体に対して理解を深められるので機会ととらえたほうがいいのかもしれない)。
新しく何かができるようになるというよりは、通常だと面倒なものが1つのデバイスの中であっさり設定できるようになる、そういった代物のようです。
VSTBuzzでFLUX:: “Evo Channel”が67%オフのセール中
VSTBuzzのセールを取り上げるのも久しぶりかもですね。
セールで見かけることの少ないFLUX::製品で、EQとCompとTouch(Dynamic EQのようなもの)を統合したEvo Channelが67%オフのセール中です。
FLUX::製品らしく設定に対するレスポンスがシビアですが、ぬるぬる操作できますしプリセットも豊富。DAW純正のEQの次に手を出してみるもの、あるいは現在使っているEQ類と自分の感覚との一致度を薄いと感じる人に使いやすいと思います。
Manifest Audio “MOD SQUAD” [M4L]
Manifest Audioが、現在よく話題に上がるChanceやProbability、あるいはノイズのあり方についてある種の提案を行っていると言えるM4Lデバイス群、計6個を無料で配布しています。
これらからマッピングを行うことによって、より制御性の高く実用度の高い「偶然」を手に入れられると思います。Ableton Liveの真骨頂ともいえますね。これからのエレクトロニカにとって重要な提案になると思います(個人的にはですが)。
LVC-Audio “Limited-MAX”
最後にあとひとつだけ、LVC-Audioがリリースするマスターバス・リミッター、Limited-MAX。
見たことあるビジュアルだなあと思ったら、以前Clipped-MAXというのを取り上げていたようで。
LVC-Audio “Clipped-MAX”
率直に申し上げて、機能が充分理解できていない自分には、途轍もない自由度を持ったマスタリング・エフェクトであろうというとこまでしかわかりません。完璧に使いこなすには数時間使っただけじゃ無理そう。打ちひしがれて、向上心を焚きつける目的で導入するには(自分には)ちょうどいい。
大事なポイントを取りこぼしそうなので、もっとヌルヌル動いてくれたら有り難いなというのはあります。
こちらは定価が$50で、イントロ価格が$28となっているようです。思いのほか安い…。