「 Melodyne 表示されない」の検索ワードがあったので、ここでまとめときますね。LogicのARA対応Melodyneの場合です。
ちなみにMelodyne(ARA)は通常のMelodyneとは違ってインサートスロットの最初に挿す必要があります。Melodyne(ARA)のすぐ次にEQなどを挿して、EQをドラッグしてMelodyne(ARA)の前に移動することはできますが再生するとLogicごと強制終了してしまいますんで気をつけましょう。
個人的にLogicでのMelodyne(ARA)の使用はお勧めしません。
原因1:未再生だ
再生するまでは読み込まれません。
原因2:非表示だ
Melodyne自体のモノラル/ステレオを切り替えたときなど、分析済みのblobsが非表示になってしまうようです。
スクショで○をつけた部分をクリックしてみてください。

もちろん複数のトラックをまとめて表示することもできるので、作業効率アップに活用いただければと。
原因3:オーディオリージョンがミュートされてる
ミュートされたオーディオリージョンに対してはblobsが表示されません。
原因4:リージョンの使い回しをしている
リージョンの使い回しを行なっている場合、後ろのポジションに配置したリージョン分のblobsだけが表示されます。これを避けるには、同一のフレーズであっても同一リージョンは使わず、option+ドラッグまたはオーディオウィンドウ内のメニューから「新規リージョンを作成」を選んで、同一範囲に対する別リージョンを使うようにします。
ちなみに…
↑リージョン同士クロスフェードをかけた場合、Melodyne上には両方のリージョンのblobsが表示されます。短いクロスフェードなら問題ありませんが、長いクロスフェードをかけると混乱するのでやめたほうがいいでしょう。
Logicのメインウィンドウのリージョンインスペクタを使ってリージョンの発音タイミングを遅らせた場合、Melodyne内には発音を遅らせた状態のblobsが表示されます。Melodyne(ARA)がどのように何を処理するのかわかる好例ですね。Melodyneで編集したあとにリージョンインスペクタをいじったらどうなるかは怖いので試してませんが、ディレイさせるくらいなら問題起きないんじゃないかなと思います。
テイクコンピングを行ったリージョンについては、テイクを選んだものが貼り合わされた形で表示されます。こちら、仮にテイクを一本化しても結果は変わらないと思いますが、1ファイルにマージしまった場合にはMelodyne(ARA)の中身が初期化される可能性があります。
そういった辺りも含めて、バックアップを残す仕組みを持たないソフトは怖いので、ARAでないMelodyneを自分は使うようにしています。