Softubeが珍しくソフトシンセをリリースしました。
その名も Parallels (Plugin BoutiqueはMI7より割高なので、MI7での入手を推しておきます)。
Softube “Parallels”(Plugin Boutique)
ReaktorのRazorとSkannerが混ざったようなものと考えると想像しやすいかも。
並列のグラニュラーシンセにそれぞれAmp EGと3種類のフィルターがつき、5種類のバリエーションを備えた4基のMODから最大2つをミックスして各グラニュラーシンセのパラメーターにアサインすることができ、最後に5種類のエフェクトで色付けする仕組みになっています。
MODやエフェクトに、上のスクショで見えている以上のパラメーターはありません。
シンセに用いるオシレーター用のオーディオデータはおそらくお仕着せのみ(Application SupportにインストールされたParallels.datにまとめられていると思われる)で、プリセットは次のような画面から選ぶ形。
![Softube "Parallels" プリセット画面](https://i0.wp.com/www.makou.com/wp-content/uploads/2019/03/19031706.png?resize=840%2C687&ssl=1)
サウンドはぴりっとしたものを想像してると裏切られるのですが、Drone, Experiment, Ambient, Electronicaといった、ここ2,3年で極端にトラックメーカーが増えた(ように見える)ジャンルにはぴったり。
Lo-fi感はないものの、かといってHi-fi感もなし。
動作は安定していて、けっこうサクサク動きます。
気になるのはグレインのクロスフェードがだいぶしっかり聞こえちゃってることで、まったりとしたパッド音色が好きな人には抵抗あるかもしれませんね。
フィルター、MOD、エフェクトと音色づくりの要素が構成されていて、いずれもシンプルながら面白い効果を生み出してくれます。
MODのEUCとRND、SEQはかなりユニークで、他のソフトシンセが真似してもいいくらい。
![MODのルーティングはこんなふう](https://i0.wp.com/www.makou.com/wp-content/uploads/2019/03/19031707.png?resize=840%2C488&ssl=1)
少しわかりにくかったのがMODのルーティングのしかたで、コントロールしたいパラメーターノブの縁をクリックしてMODをチョイスし、縁部分をドラッグして変化の幅(レンジ)を決めます。
先ほど書いたようにアンビエント系の楽曲制作には(ネタが尽きない限り)けっこう使えそう。