My Modern Met で紹介されている1950年代の記譜用タイプライター( Keaton Music Typewriter )が何とも不思議な出で立ちをしています。
市販の美しい楽譜は当時さぞかし丁寧に手で清書されたか植字されていたのだろうと思ったら、こういうものがあったんですね。
実家に昔、いただきものの英文タイプライターがあって、お蔭で文字を打つメカニズムがなんとなく理解できていたものの、こういう形となるとメカニズムを想像するにも限界を感じました。
どうも小節線や加線類と音符の玉や休符、臨時記号とを美しく入力するためにこの形状である必要があったらしい。
商業的に成功したのか不明だけども、今もKeaton Music TypewriterはeBayなどのオークションでたまに取引されるとのこと。
1953年にはこの姿だったものが、1961年には英文タイプのような次の姿になったと理解していいのかな(下の動画)。
「Music Typewriter」で検索してもタイプライター使った音楽(ルロイ・アンダーソンのとか)がガッサガサ引っ掛かったりするんでこの分野の歴史はちと把握しにくい。
My Modern MetやMusic Printing Historyでは1936年における初期14鍵型の特許と1953年における33鍵型の特許へのリンクを紹介しています。
記譜といえば3日前にTwitter見てたらたまたまRedditに「俺のシャツにプリントされてる楽譜が、モーツァルトの何て曲だかわかる?」という投稿があったってのを見かけて、その時点では回答が付いてなかったのだけど、今見たら無事アイネ・クライネ・ナハトムジークの第3楽章だと判明した模様。