半信半疑でニュースを見て、早速サイトに行って deCoda のデモ版を落としてみたら、思ったよりガチなソフトでちょっとビビりました。
デモ版、ね、2分しか動かないの。しょっぱ! それだけガチな仕上がりになってるって証拠でもありますかね。
制限時間2分の中であれこれ試そうとしたら全然時間足りないので大急ぎでスクショ撮ってみましたが、すごさが伝わる気がしない!
実際にデモ版を落として起動すると、チュートリアル動画へのリンクや画面内でのガイドモードになります(英語が苦手だと辛いかもしれませんが、音楽の中で使う用語なんてだいたい決まってるし、大した説明でもないので時間の許す限りじっくり見ていくといいです)。
テンポもキーも構成も取ってくれるんだね、コードを拾ってくれるんだね、聞きにくいところはフィルターを利用してピックアップできるんだね、おっと再生速度も変えられるし、滑らかなループ再生もされるし、ベーシスト用に音源をオクターブ上げることもできるんだね、と結構いたれりつくせり。
たいていこうしたチュートリアルではソフトの凄さをアピールするために超シンプルな曲がデモとして用いられるんですが、いま海の向こうで好まれる少しヒネったブルース調の曲が用いられていて、端々で完璧ではないところがサラけ出されてて非常に好感持てます。「さすがにそこをFコードで拾うのムリあるだろぉ…」みたいな。
自分とこで試しに戸川純の「隣りの印度人」(1984年)という、地味に解析がややこしそうな曲を読み込ませてみたところが上のスクショ。
解析は瞬殺。潔い。
ざっくり曲の構成を取ってくれた上、どうにも和音を取れなさそうな箇所は無視して、それなりに和音が鳴っている箇所をきっちり拾ってくれてます(たまに話題になる、ビートルズの「A Hard Day’s Night」(How Math Unraveled the ‘Hard Day’s Night’ Mystery | WIRED 、関連日本語記事: 「ビートルズ名曲の謎を数学者が解明」:ナイストライだが、たぶん不正解 | ワイアードビジョン アーカイブ)の冒頭の謎和音は、はたしてどういうふうに解析されるかな!と思ったら手元に曲が無かった…)。
隣りの印度人のほうは、結果はまあまあ。決して悪くない。
個人的には、コードの勉強が少し進んできた頃に大きな壁になる、厄介なテンションコードがしっかり拾われてくれるともっとイイと思いました。
といっても、邦楽で使われる厄介そうなテンションコードは、ø7か7+5、7-9くらいなもんなので響きかパターンを覚えちゃったほうが早いんじゃないかって気もしますが。
あと、この記事のタイトル、これでもちょっと言い過ぎたかもしれない。
調子に乗って、ほかに厄介そうな曲を突っ込んでみたら、そりゃそうですよね、って結果になりました。自分の曲の面倒くささを見せつけられた感も。
オーソドックスな曲ならばほぼ確実に解析できるだろうとは思うので、ご自身の守備範囲の音楽がこのソフトでどの程度解析されるのかってチェックも含めて一度試してみるとよいかと思います。