W.A. Production “InstaComposer 2”

W.A. Production “InstaComposer 2”

INSTACOMPOSER 2の詳細情報ページ
W.A. PRODUCTION社製 ソフトウェア/ツール 「INSTACOMPOSER 2」の製品詳細情報ページです。

一週間更新してなかったですね、やば。
W.A. ProductionからInstaComposerのバージョン2がリリースされています。前バージョンについても取り上げ、率直にレビューしておりました。最新版のNFRをいただきましたんで、果たして劇的なアップデートが見られるか、ざくざくと記していきます。

見た目はほぼ変わらず(後述)。リズムパート用アルゴリズムの追加、あと各生成アルゴリズムにパラメーターの追加などが行われており、「シーン」という名のバリエーションの記録が可能になっています。ベロシティの調整方法も若干変更されています。マイナーアップデートでなく、メジャーアップデートを名乗るのにギリギリのラインかなと思いました。

以下、たぶんぼやきが多くなります。

それにつけても見づらい

とにかく画面が暗く、字が小さいので、疲れ目世代の自分は10分と視力が持たない。
また起動してすぐ、つまりファーストコンタクトで何をどうしたらよいかわからない。実際のファーストコンタクト時には、上部のプリセットを選んで、気に入らなければGOを押して再生成すりゃいい。これで充分「なるほど。いま押したGOボタン以外すべて、生成時のバリエーションに使うコントロールなのだ」とわかります。
となると、(プリセットを使わない場合があるにしても)いま触れた2箇所以外は常時表示されている必要が特別なく、それらはポップアップなりタブなりコンテキストメニューで表示されてりゃいいかなと。もちろん、そのトラックのミュートやソロなどの「状態」は視認できたほうがいいから、見える場所にミュートアイコンやら編集済みの記号(*)やら表示されてほしいと思いました。
そこかしこ小さい文字で情報をぎゅうぎゅう詰めにしてるのはキツい。

再生成時の近似度

一通りマニュアルに目を通したものの、気に入らなくて作り直すときなどに「ある程度片鱗を残す」設定ってのがどうも見当たりませんでした。
いい感じだけどあともう2,3歩ってときに、新機能「シーン」に残すか、いったんMIDIで書き出しちゃうかが必然的に選択肢となり、さもなくば何の遠慮もなくまるっきり別のメロディが新規作成されたり、多声部のメロディとして生成されることもあります。
いちおうアンドゥはありますが、効率的と言うには憚られます。

Logicでは使いにくい

Logicの仕様として、MIDI FXとして使用せざるを得ません(ほかに、MIDIやオーディオ情報を複数チャンネル吐き出すタイプのオーディオプラグイン等もLogicでは活用しにくい)。そうすると、この出力をプロジェクト内の複数のチャンネルに送るってのが難しい。あきらめてリズムパートも含めすべて同じソフト音源で鳴らしてしまうか、あるいはマルチティンバーのソフト音源で鳴らすことになります。不便。
それから、Logicでは同期再生がどうもできていません。Logicへの同期ってクセがあることで知られてますが、対応しないってのも流石にどうかなと思いますね。
GOボタンを押したあとにハングアップする現象も起きました。


とはいっても「不便」なだけであり、だましだまし使うことは十分できますし、もちろん本ソフトウェアからインスピレーションをもらうのは大いに結構。だけど、なるべくならストレスがないほうがいい。