Viscountからモジュール方式のステージピアノ Legend ’70s

ごついチャーチオルガンやハモンド・オルガンなどで知られるViscountから、無骨な出で立ちでレトロ感あふれる、モジュール方式のステージピアノ Legend ’70s が発売になります。

Legend '70s - - Design & Production by Viscount Instruments
Legend ’70s – – Design & Production by Viscount Instruments

8種類のエレピ(5種類のRhodes、2種類のWurlitzer、E.Grand)と2種類のクラビは物理モデリング、これに加えてパッドやストリングス、クワイア、ブラス、キーボード、オルガン、ベース、ギター、ベル、マリンバ等を収録したサウンドコレクションと8種類のピアノはサンプリング方式となっていて、用途に応じてモジュールを取り外したり順番を入れ替えたりできます。他の音色も順にリリースされる予定。
88鍵でエクスターナルモジュール(マスターキーボードとしての機能や外部機器との連携機能を加えるもの)を追加したLegend ’70s Artistと、73鍵でLegend ’70s Compactとの2つのグレードで販売されます。
タッチセンシティビティのバリエーションは6段階。
物理モデリング音源はフルポリで、サンプリング音源は128ポリ。
音色メモリ(ということだと思う)は256で、リバーブが6種類、その他トレモロやビブラート、ロータリーエフェクトを搭載。
スプリットは2ゾーンで、スプリットポイント可変。
モジュレーションホイールとピッチベンド付属。
入出力はメイン2ch、Aux2ch、イン、MIDIイン/アウト、USB(MIDI、オーディオ通信可能)、それとフットコントローラー2、フットスイッチ2、サスティン、プログラム+/-、ヘッドフォン。
重量はCompactで16kg、Artistで18.5kg、Artist-Wで19.2kgとそれなりの重さとなっています。

同メーカーで扱われているデジピは、製品によってはPianoteqなみに細かくカスタマイズできる(Physis Piano tutorial 2: MicroParameters (eng) – YouTube)のですが、今のところLegend ’70sのピアノ音色はそこまでできるものではないと見られます。
ひとまずエレピやクラビ音色で謳われる物理モデリングがどの程度の可能性を持っているか、目安にはなると思います。
上に貼った動画で見たところ、正直言ってそこまでのリアリティでもない感じ。音を切るときの独特のノイズはほどよく再現されていますが、音を切る直前の「さわり」状態(音がびびる状態)まで再現されれば個人的には言うことなしでした。

価格がどうやらまだ明らかになっていないようですが(Viscount Legend Organs – Viscount Legend ’70s Vintage Pianos Keyboard – B3 Guys)、フルスペックのオルガンであるViscount Legendで日本円で33万円ほどなので、そこまで高額にならないのかなと思います。入手可能なのかは別として。