venomode “COMPLEXER 2”

venomodeというメーカーから COMPLEXER 2 というマルチコンプが出ました。
結論を先にいうと、「う〜ん…」です。

ニュース記事で6つのモードと書いてあったので、6つの名機をモデリングしたのかと思いきや、compressor(normal/up)やlimiter、expander(normal/up)、gateの計6種類を最大3機扱えるということらしい。
スレッショルドが最大-40dB、レシオが最大30:1、Kneeが最大12dB、Lookaheadが0〜5msec(0.1刻み)、アタックが0〜1000msec(1msec刻み)、リリースが1〜3000msec(1msec刻み)とパラメーターとしては標準的で、6種すべてサイドチェーンに対応。
ドライサウンドとのミックスはバランスではなくゲイン。
なので、ダイナミクスを緻密に作り込みたいってより単純にプラグイン1個でどうにかしたいって人向け(チャンネルごとのインサートスロットの数が限られてるお手頃DAWご利用の方とか)かなと思いました。

直列並列の自由が利く3つ分のスロットを内部に持っていて、MSだと2スロット分、Multibandだと3スロット消費します。
アイディアとしては面白く、環境によっては便利だけど、プラグインウィンドウ閉じちゃうとComplexerを何目的で使っているのか全くわからなくなっちゃいますね。
それから、サイドチェーンはたしかにありがたいけど、3スロットともそれぞれ共通で1つのサイドチェーン入力しか受けられないのは意外と不便。
てことで、ひねった使い方をすれば面白いことできそうではあるものの、現時点でウチには不要。

ちょっと気になったんですが、プリセットメニューの最後、Parallel Compressionを選んだ瞬間と、選んだあとに画面内のどこかクリックした瞬間とで音が変わりますよね。
おそらく選んだ瞬間はLimiterがOFFになってると思います。バグじゃないでしょうか。