SoundBetter “Butterfly Effect”

リバーブにこだわりがあるもんで反応してしまった、SoundBetterからリリースされたButterfly Effectです。
デベロッパーのサイトの動画を見る限りではアンビエント向けって感じなんだけど実際どうなのかねってことでトライアル版を試してみることにします。

こういった超ロングリバーブが可能なエフェクトは既にいくつかリリースされていて、正直大差ないのですが、パラメータとしてどのくらい幅が与えられているのかは、個人的にも評価の重要なポイントとなっています。

飽和しにくい設計と、MasterにWidthがある点に好感。
で、ビジュアルも手伝ってか、シルキーさの強い非常に上品なエフェクトって印象を受けます。帯域のスウィープ機能が備わっているのと、リバーブアルゴリズムおよびダイナミクスの設定のコンビネーションの効果で、朝、空が白んでゆくようなゆったりと響きが変化するリバーブ感が得られます。
左下に見えるのは効果のイメージで、これをいじって直接何かをするってわけではないのですが、まあ何もないよりはイメージしやすいかもしれません。
入力する音色はそこまで効果を左右しませんが、良くも悪くも、短いノートをずいぶんしっかり拾ってリバーブをかけてくれるので、シンセ系のキックのように結果的に帯域が広くなってしまうようなクリッキー/スラッピーな音は相性が悪い。
プリセットは、この手のソフトにしちゃずいぶん豊富ですね。
ひとまず、効果および備わった機能の面ではValhalla DSP以来ひさびさにリバーブの楽しみが増えるかなと思うのですが、万能かといわれると決してそうではないので、自身の作風など加味した上で判断されるとよいかと。


この2,3日、KompleteのキーボードのリニューアルやKorg製品のPIB参入も含めて音楽関連の熱めのニュースが続きましたが、うちで記事として取り上げようかなと思ったのは上のButterfly Effectくらいでした。