Slate Digital “MetaTune”
Auto-Tuneに新しくピッチ補正とは違う機能を持ったAuto-Tune Sliceが登場して話題になっていますね。よく読んでないのですがサブスク登録しないといかんのかな? これ以上サブスクはさすがにいいかな…。今どれか切ろうかと思ってるくらいですし。
さて、Slate Digitalからもピッチ補正機能を持った新しいプラグイン MetaTune が登場してます。垢抜けたカッコ良さげな見た目なのはいいとして、機能的にはどうかといいますと…。
Speedのノブを上げればすぐピッチ補正が始まるので、わかりやすくていいですね。
左側に見えているのはダブリング用エフェクトで、印象は悪くないです。Dry/WetとWidthパラメーターのみなので、細かい調整をしたい人は別途ダブリング用エフェクトを使用することになります。
ポイントとなるのがおそらく、左下に見えるシンプルなスケール指定画面と右中段に見えるNote Stabilizer。
スケールはメジャー/マイナー/ペンタトニック・メジャー/ペンタトニック・マイナー/ハーモニック・メジャー/ハーモニック・マイナーおよびカスタムの7種類に絞られていて、苦手な人でも使いやすいかも。
Note Stabilizerはわずかな音程の揺れを見逃すかどうかを指定するもの。ビブラートとの兼ね合いが難しい気もしますが、サンプリング素材なんかを使うのなら一度適正値に設定すれば放っといてよさそう。
といった感じで、正直なとこ、これといった強みもないって印象です。ただ、軽量で見た目が垢抜けてるのはいい。
欠点としては、MIDIキーボード等を使ったサイドチェーン処理はできず、大規模な移調やフォルマントの調整、マイクロチューニングへの対応はありません。
DAW純正のピッチ補正ソフトやフリーのもの、有償の競合製品を取り揃えた中で、いつもと少し違うアルゴリズムのものを使ってみて落とし所を探すのには結構いいのかなと思います。
個人的にピッチ補正に補助的にほしい機能としてはピッチ補正のクオンタイズとかかな。もう少し特殊な手法のピッチ変更機能があってもいいかな(bitspeekとかI Wishみたいなやつ)。