オーバーブロウ気味って書くと誤解がありそうなのでフラジオと書きました。
鳴らしている間に吹き込む息を強くして倍音奏法になるようなフルートの音色をイメージしてまして、シンセかサンプルで持っていたような気がしたけど見つからなかったので作ってみることにします。
当初、以前使ったことのあるTassmanやSculptureのカッスカスのフルート音色を思い浮かべたりもしたんですが、いま改めて鳴らしてみると制御しにくいことこの上なし。
ReaktorのSilverwood Fluteも素晴らしくいいんですけどね、LogicのMIDI FXのModifierでベロシティをCC#2 Breathに変換して鳴らしても装飾音符をうまく鳴らせないことがあるので要検討(ちなみに、あとで解決した)。
幾つか既成のシンセフルートの音を見てみたら三角波にローパスかましてるパターンが多い。
これ、たしかに妥当なのだけど、倍音でぶひゃっと鳴らす上での仕組みを考えてみるとWavetableにindex作ってくのがわりと現実的かなと。
そしてその上で三角波を元に構築していくってのは、Indexごとに倍音分布をレジスタ1個分だけシフトするってことができない(オクターブ動かすことはできる)Serumだと面倒そうだということで、結局妥協してサイン波をベースにFM合成で行うことにしました。
OSC AとOSC Bにそれぞれサイン波の倍音を登録(FFT画面使って作るとラク)し、MorphメニューからCrossfadeを選んどきます。
FM(from OSC B)を選択し、OSC BのLevelは0に。
あとNoiseにはAir Can 1を使い(自分の口でふひゅーっと言ったのを録音してNoiseフォルダにぶっ込んで使ってもよさそう)、ピッチが合うようにComb Filterを設定してまずはこんな音に仕立てました。
あまりに味気ないので、これにもうちょっと味付けをしてみようかな。
まずChaosで音程に揺らぎを与え、続いて長音でビブラートが音量と音程とFMにかかるよう設定(最近はModulation Wheelでビブラートになることがあまりないのも踏まえて、勝手にビブラートかかるようにした)。
あとベロシティによって音の大きさや立ち上がりの速さなど変わるように設定したり、強めのベロシティで少しオーバードライブがかかるように設定して、濁すためにDelayとReverbを適度に。
と、記事書きながらなので小一時間にはなりましたがざくざくっと仕込んだわりにはまあまあな音になったかなと思います。
でも、あれ、Silverwood使うほうがラクかもしんないです。
しいていえば、Reaktorをお持ちでない方の参考になれば幸い。