Logic Pro : Klopfgeist(クリック用音色) 用法まとめ

LogicのKlopfgeistはクリック用のシンプルな音源。
klopfgeistとはいわゆるポルターガイスト(poltergeist)つまり「ドンドンと騒々しい幽霊」で、コツコツいうノックの音(klopfgeräusche)のklopf-を受けたかばん語みたいなもん。

【目次】

  • Klopfgeistの鳴らし方
    • 音色変更
  • 鳴らし方のカスタマイズ
  • Klopfgeist のプラグインウィンドウ
  • クリック出力の注意点と応用

Klopfgeist の鳴らし方

ミキサーの画面のシングル(Single)、トラック(Tracks)、すべて(All)と並んでいるすべて(All)を選ぶと、Klopfgeistというクリック専用の音源のささったClickというチャンネルストリップが出現します。

ソフト音源の一種なので、右クリックして「トラックを作成」すればフレーズを打ち込んで鳴らすことも可能です。
クリックONになっているとバウンス時に(オフラインバウンスでも)ミックスされてしまう点には注意。

拍子の分母に合わせて小さなクリックが、分子に合わせて大きなクリックが鳴る仕組み。
4/4のときには4分音符ごとに低めの音が、1小節ごとに高めの音が鳴ります。
6/8のときには8分音符ごとに低めの音が、1小節ごとに高めの音が鳴ります。
とんでもない拍子でクリックを鳴らす必要があるなら、Klopfgeistのトラックをメインウィンドウに表示させて、思うままにクリックを打ち込んじゃうのがベスト。

音色変更

インストとして挿してあるKlopfgeistをEXSやUltrabeatなどお好みの音源に差し替え、次の「鳴らし方のカスタマイズ」に書いたメトロノームのピッチの指定を行うのが比較的早いです。
特定の音素材をひょいと鳴らせる仕組みがいまだにLogicには無いので自分用にEXSで作っておくといいと思います。

鳴らし方のカスタマイズ

プロジェクト設定(上図左)のメトロノームでクリック動作を設定できます。

グループ(group)というチェックボックスは、たとえば7拍子を4+3のような複合拍子と考えた場合にその区切り位置で鳴るもの。
複合拍子を入力する際に3+4、4+3、2+2+3のように書き込むことで機能します。
4拍子でも2+2と記せば、2拍子っぽくクリックが鳴ることになります。

ディビジョン(division:分割という意味)
ディビジョン(division:分割という意味)

プロジェクト設定画面のグループのチェックボックスの2つ下にあるディビジョンとは、ノートを入力したり移動したりする際のグリッドを単位としてクリックを鳴らすもの。
最小ディビジョン値である1/192でクリックを鳴らすことも可能。

外部に接続したMIDI機器を通じてクリックを鳴らすときにはポート(Port)で設定。

出力(Output)はオーディオ出力先。
バンド演奏でクリックが必要なとき、クリックはオケと異なる出力先に設定しないとお客さんにまで聞こえてしまいますよね。そのための出力先設定です。

Klopfgeist のプラグインウィンドウ

Logic Pro X 10.2.1のKlopfgeist
Logic Pro X 10.2.1のKlopfgeist

プロジェクト設定であらかた設定は済んでしまう(Klopfgeistのささったトラックはデフォでは隠れてるので、必要な設定はプロジェクト設定だけで済むようになっている)のですが、Klopfgeistのプラグインウィンドウの中で設定しちゃってもOK。
ただし、プロジェクト設定で設定した内容と、Klopfgeistで設定した内容に食い違いが発生しうる点に注意です。つまり「ライブのリハと本番でクリックの音量や音程が違う!」みたいな、ね。

クリック出力の注意点と応用

既述のように、クリックOnの状態でトラックダウン/バウンスすると、2mixにクリックの音が混ざった状態でバウンスされます。

サラウンドで2mix+αに

サラウンドバウンスすることによってクリックだけ別出力することも一応は可能。
ただし、そうしたデータを再生可能な設備はまだ浸透してないと思います。

曲中の予告テンポチェンジ

曲中でテンポが変わる場合のクリック出しは厄介です。
原則、慣れてもらうしかありませんが、あまりにドラマーなどが「テンポチェンジ後のクリックを1小節前倒しで出せ」とゴネてくるようであれば方法が無いわけではありません。

1つ目はクリック用のMIDIトラックを表示して、クリック用のノートを打ち込みいったんテンポチェンジを1小節前倒しにしてSMPTE位置をロックしたあと、テンポチェンジを元の位置に戻してSMPTE位置のロックを解除、そして位置を微調整します。
このとき実際にテンポチェンジが起こる箇所のクサビとなるようにMIDIデータには1個多めにノートを打ち込んでおくといいです。

これが面倒ならオーディオデータに変換するのも手で、クリックとして打ち込んだMIDIデータをインプレイス(ファイル>バウンス>リージョンを所定の場所に)し、テンポチェンジ後のクリック1小節分のオーディオリージョンを1小節分ズルっと前にドラッグコピーします。このとき、ドラッグモードをシャッフルRに変更しておくとバッチリな位置にドラッグできますんでお試しを。

わかりにくいかもしれないので、動画にしておきました。