Logic Pro : fadeの挙動

今日は「クロスフェード」の検索語があったのでLogic Proの fade の使い方と(新たに浮上した)謎など。

fade (フェード)の基本動作と操作

オーディオリージョン選択時にはインスペクタはオーディオリージョンインスペクタとして機能し(ちなみにDrummerリージョンにMIDIリージョンインスペクタの値を反映する方法については別記事を参照のこと)、特有の機能としてフェードまたはスピードカーブ値逆再生が非破壊で使えるようになります。
逆再生はflexモードがOFFのときのみ選択可能です。
またオーディオリージョンがApple Loopsである場合は、トランスポーズや基準の再生スピードなどの項目も使えるようになります

Logic Pro X : Replace Drum Track の用法

トラック上ではオーディオリージョンの本体部分(ラベル部分じゃなく)を右クリックした場合にもフェードまたはスピードの選択肢が現れます。
またcontrol+shiftを押しながらオーディオリージョンの端あたりにポインタを持ってくると、フェードまたはスピードの長さを変更したり、カーブを変更したりできます。オートメーション表示になってる状態だと扱いづらいのでオートメーション表示をOFFっといたほうがよさげ。

フェードやスピードの項目の単位はmsec。つまり1000で1秒。
カーブは正の値と負の値を持てます。正と負の違いは文章で書くと混乱招きそうなので実際試すが吉。S字カーブはここではまだ描けません。
なお、Logic Pro 9ではfade filesが生成され、再生時に差し込まれる仕組みであったようですが、flex機能とインスペクタのgainパラメータとフェード機能を併用した場合に、フェードの開始位置にノイズが乗るバグがありました。
Logic Pro X(10.2辺りからだったか)ではファイルとしては生成されずリアルタイムに機能するようになったため、ノイズの心配が無くなってますね。

xfade (クロスフェード)時の怪しい挙動

クロスフェードのバリエーション

クロスフェードのバリエーション

2つのオーディオリージョンが重なったり近接しているときには、リージョンインスペクタのFade Outの下のTypeからX (Crossfade)、EqP(Equal Power Crossfade)、X S (S-Curved Crossfade)という3種類のクロスフェードが選べ、そのオプションとしてカーブ値を使えるようになります。
Equal Powerというのは対数カーブ(Logarithmicとかいう)で、2つのオーディオリージョンがクロスフェードしている最中に音量が小さくならない。直線的クロスフェードだと2つのオーディオリージョンが50:50の混ざり具合になっている箇所で音量が小さくなってしまっているのがわかると思いますが、Equal Powerだとそれが起きません。本来は

https://www.makou.com/the-art-of-fades/

クロスフェード時にはリージョン外が使われる

クロスフェード時にはリージョン外が使われる

クロスフェードの秒数は、2つのオーディオリージョンに均等にまたがります。
結果的に、クロスフェード時にはオーディオリージョンの範囲外の部分もサウンドとして表に出てきちゃうことになります。逆にオーディオリージョンの範囲外の部分がない、つまりオーディオリージョン=オーディオファイルって場合だと何もないところがクロスフェード範囲に含まれてしまうので、結果的に’一方がフェイドアウトし切っていないのにブツ切れて終わったり、中途半端な音量からフェイドインしてくる’ように聞こえてしまいます。これまた仕様としてはあまりよろしくありません。

クロスフェードの特権としてEqual Powerを使えるのはいいのですが、タイミングと秒数の扱いには慣れが必要と言わざるを得ません。

その他のフェードいろいろ

余談として。

オーディオエディットのウィンドウのFunction(機能)の設定ウィンドウを開くと、オーディオエディット(破壊編集時)でのフェードイン、フェードアウトでカーブ値およびS字カーブが設定できます。