目次
リージョンインスペクター値を強引に反映
DrummerリージョンをMIDIリージョンに変換してリージョンインスペクタ値をいじりまくって、もう一度Drummerリージョンに戻すと実はいじりまくったリージョンインスペクタ値は生きたまま。
かつDrummerのインターフェイスでフレーズを変更してもDrummerのキャラを切り替えても、表示上隠れてはいるけれどインスペクタ値は有効。
トランスポーズは無効(というよりドラムセットごと移調される)、スケールクオンタイズはXYパッドをいじっただけでリセットされます。
3連符フレーズを作る
Logic Pro X Drummer での3連符フレーズやシャッフルフレーズの入力をどう行うか。
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1. シャッフル OR スウィング OR バウンス
単純なシャッフル(またはスウィング、バウンス)、つまり3連符の真ん中の音符が無い中抜きなら、Drummerの「スウィング」パラメータを66%辺りにすればOK。
ハーフタイムシャッフル的なフレーズにするならパラメータを16thに。
2. ハチロク OR 三つ子
3連符を埋めるタイプは4/4のままだと作れないので通常は6/8拍子や12/8拍子にします。
- LoganのLong Haul, Stonehenge
- MagnusのJust Shufflin
- JasperのFancy Footwork
- AntonのChi Town
- MauriceのNeedle Drop, Wheels of Steel
などのように、拍子が4/4のままでも3連符的フレーズを生成してくれるPresetは幾つかありますが、シャッフルのパラメーターが設定されているだけだったりします。
3a-d. ハチロク(OR 三つ子)で生成して4/4に押し込む
上記、3連符を埋めるタイプのフレーズをたとえば12/8で生成したけれども、4/4の中に押し込めたいという場合には、
- いったんMIDIリージョンに変換(DrummerリージョンをControl+クリックして「変換」>「MIDIリージョン」)フレーズの変更が起きないように保護
- 拍子を4/4に変更
- リージョンの右端でOptionを押しながら左方向にドラッグ。
※もとが8小節分のフレーズだったので、同様に8小節のフレーズになるようにリージョンの長さを調整。
フレーズを伸縮させるってことは、フレーズのテンポを変えちゃうってことなので、これを補正するには、下記いずれかの方法が考えられます。
- Beat Mapping機能をうまく使う(説明省略)
- 6拍子(≒12/8)が4拍子に押し込められたと考えて元テンポに4/6を掛け算した答えをテンポに設定
- 先ほどの工程でOptionドラッグする前に、スクショのようにリージョンを選択、サイクルを4小節に設定し、メインウィンドウのメニューの「編集」>「テンポ」>「リージョンの長さとロケータを使ってテンポを調整」
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4a-d. クオンタイズ後にDrummerリージョンに戻す
ここまでの方法は曲中で局所的に3連符にするにはあまり便利といえない方法でしたが、局所的に行ったりするには都合のいい少々トリッキーなやり方を紹介しておきます。ただ、これLogicのバグかもしれないので危険性はあります。
スクショで説明済んでるようなもんですが、まず通常にフレーズを生成して、「こんな感じでいいかな」ってのができたらMIDIリージョンに変換します。
これをリージョンインスペクタで「1/8 – 3連符 (1/16)」に設定し、またDrummerリージョンに戻してやると、クオンタイズ結果を反映したままDrummerリージョンとして扱うことができます(以前にも触れた方法ですが念のため再度)。
これにより、Presetsを変更したりDrummerを変更したり、フィルのパラメータを変更しても3連のフレーズのまま扱うことができます。
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ほか
あと他にMIDI FXのアルペジエイターをうまく組んで、リージョンはスクエアなデータのまま出音を3連にすることも可能かと。DrummerのトラックにMIDI FXは一見挿せなさそうに見えますが、ミキサーで折り畳みを広げると1個だけMIDI FXを挿せるトラックが出てきて、そこに挿せばDrummerの各パーツに一斉に効果が適用されるようになります。
Optionを押してLegacyプラグインを選択可能にして、インサートスロットにGroove Shifterを挿してシャッフル(スウィング)だけさせることも可能。だけど、これならDrummerリージョンにあるスウィングを調整したほうが音質の劣化がなくていいです(Groove Shifterはオーディオ情報に対してかかるので)。