Logic Pro : 11 新機能

大まかな部分は、どうせ煽るような内容で誰かが動画でアップしてると思うので、ここでは長閑にさらっていきます。

わりと予想外のタイミングで11へのバージョンアップが発表されましたかね。
DAWへのAI関連機能の積極的な搭載は、ここんとこ後塵を拝してばかりのLogicにしちゃ珍しい動きかなと思いました。

あと、守備範囲外なので動作確認していませんが、iPad版のLogic Proでも似たように快適動作するらしく、ちょっと驚いてます。

Pitch Correction

Neural Pitch Detectionって項目が備わってます。たぶんOffったほうが負荷は減るでしょうけど、ゆくゆくフリーズさせたりBounce In PlaceするならOnにしといてもいいのかも。

Bass Player, Keyboard Player, Drummer

今回目玉とされているSession Playerは、従来のDrummer機能からの発展型で、ユーザーがAIをどのように導けば良い結果を得られるかがかなり考え抜かれてる印象があります。演奏における要素の分離という部分。
よほどややこしい曲にするのでなければ、これで充分でしょう。作曲ファクトリー体制ともこれでおさらばとなりますかね。

ドラムの音は少しクリアになった感じ。

Studio Bass, Studio Piano

チャンネルストリップ設定のほうには見当たらなかったのですが、音源リストにはStudio Bass, Studio Pianoが加わっています。インストール、ミスったかな?
ベースは若干読み込み待ちが面倒ですが、ピアノはすっと起動するので個人的には好印象。ただ、Logicのアップデートで機能が増えて全体的に体系がもっさりして来てる一方で、よく使いそうなものをこういう形で機能搭載してくるのを、はたして良しと見るか、意見の分かれそうなところ。

ベースはピッチに若干の不安がありますかね。おそらくベロシティを抑えるなどすれば。スライドは自然ですね。EZBassの出番が減るかも。

ChromaGlow

こちらもおいおい使っていく感じになるというか、うちでPhat FX使っていた部分はおそらくChromaGlowに置き換わっていくと思われます。

これ、Rosettaモードだと読み込まれませんでした。今バージョンのLogicから、Rosettaモードでの起動に恐ろしく時間がかかるようになったため、Rosettaでしか動かないプラグインはこれを機に卒業するべきでしょう。

Stem Splitter

当初グレーアウトしていて確認できなかったので、法域の問題?と思いましたが、いちどLogicを英語で起動したあと日本語にしたら行けました。たまたまなのかも。

Spleeterのアルゴリズムを元にしているのか独自開発か調べる時間がなかったのですが、まあほぼ結果は似たようなものです。

I/OとMIDI内部結線

まったく予想していませんでしたが、I/Oプラグインで外部の音源をBounce In Place(日本語メニューだと「リージョンを所定の場所に」)できるようになったそうで。加えて、内部MIDI入力を通じてMIDIのアルペジオトラックを別のMIDIトラックにMIDI録音したりもできるように。
自分の作風柄か需要はそんなに高くない気もするのですが、実はかなりイイ線を突いているのかも。また活用のしがいもある気がします(いまは何も思いつかないけど)。

マーキーのキーコマンド周り

リリースノートで読んだだけなのですが、マーキー周りがキーコマンド等で制御しやすくなったらしい。

  • Edit more efficiently using key commands for moving, extending, or resizing marquee selections.
  • The Nudge Region/Event Position key commands now also nudge Marquee selections.
  • The Transpose Region/Event key commands now also move or expand the Marquee selection up/down
Logic Pro for Mac release notes – Apple Support

つい最近、この日記でマーキーについて触れたばかりだったので、ここはきっと、これから活用せよという啓示(?)なのだろうと解釈。

Bounce In Placeとフリーズがリアルタイムで行えるように

今までオフラインで行われていたこの2つの処理およびマスタリングが、リアルタイムバウンスできるようになってます。
再生を停止せずに行えるようになったという意味ではなく、通常の2ミックスバウンスと同様に、実際に鳴っているものをそのままバウンス、フリーズできるようになったという意味です。


主立った部分としては、だいたい以上のようです。
もちろん細かな修正が行われており、特に非Rosetta(つまり通常)での動作が格段にスムーズになったように思います。インターフェースは大きく変わりませんが。
何か発見したら追記するかも。


(追記)QuickLook

アップデート後、FinderでLogicのプロジェクトファイルをQuickLook(スペースキーを押してプレビューを確認するやつ)した際に、これまではプロジェクトファイルのスクリーンショットが見られたのに、小さいサイズでしか見られなくなってしまっています。これは次回のアップデートで修正されると思われます。

Logicを起動することなくスクリーンショットを確認するには、プロジェクトファイルを右クリックして「パッケージの内容を表示」し、Alternativesフォルダ内のWindowsImage.jpgをQuickLookしてください。
Alternativesには代替プロジェクトとして保存された個数のフォルダが保存され、それぞれ3桁の数字で示されていますが、数字の小さい順に古いというわけではありません。「変更日」で並べ替えて最も新しいフォルダの中のWindowsImage.jpgを探し当ててください。
また、Resourcesフォルダ内のProjectInformation.plist内に個々の数字と代替プロジェクト名称との対応関係が記されています。
こうした問題に備えて、代替プロジェクト名称もわかりやすい名前にしておくことをお勧めします。

(追記)Rosetta環境下での起動が遅い問題

記事がゴチャゴチャしてしまったので、こちらに移動しました。

(追記)不安定になる可能性がある問題

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