Kontakt のディストーションを Group InsertFx で使う

小ネタ。わかってる人にとっては、まあ、そうでしょうね、って話。
Rompler(登録されている音色を鳴らすだけの使い方)としてだけ使っていると気づかないかもしれない、Kontaktのエフェクター。
エフェクター群としてはそう驚くものがあるでもないんですが、ディストーション系を Group InsertFX で使うと、和音弾いても構成音1つずつにディストーションがかかってなかなか面白い音になります。

Group InsertFXにVan51を挿して、その後3x2 Versatileで調整かけてる
Group InsertFXにVan51を挿して、その後3×2 Versatileで調整かけてる

元のサンプルが最初から凝った複雑な音だと面白くない。
なるべく暗くてショボいモノラルの音がいいです。
地味な音が歪んでパッキリした音になるので、使うと曲になかなかのパンチが加わりますね。
(リバーブ等を使わずに)ステレオ感を出すなら、Script EditorでUnisono – Portamentoのプリセットを読み込んでUnisonoの項目をいじるとよいかと思います。

元音
元音
Group InsertFXを使用した場合
Group InsertFXを使用した場合
ふつうのInsertFXを使用した場合
ふつうのInsertFXを使用した場合
もう少しいじった場合
もう少しいじった場合

先刻ご承知の方も多いと思われますが、ソフトインストゥルメントを使ってディストーションギターの音色を鳴らすとき、「『単音で歪んだ音』をサンプリングした音」でコードを鳴らすと迫力を欠くのは、『単音で歪んだ音』のコードと、コード全体を鳴らした歪みとでは結果が違うから。
ここでやっぱり理想はもちろん後者なのだけど、大雑把に後者がジャスティスと考えちゃうと何か他の為し得る可能性まで潰えてしまうので、何でもかんでも白黒付けたり結論急いでもよくないと、個人的には肝に銘じとるのです。

下手にWavetable系のシンセで作り込むよりガリった感じが出ないので、最近気に入って使ってます。