一見Leapwingに見えるロゴをお持ちのKIT Pluginsが、アナログにインスパイアされたアルゴリズムを搭載したSMASHをリリース。Burierをリリースしたデベロッパーですね。
🆓 KIT Plugins “Burier”
試してみて、コンプとしてよりも特有の帯域分布を持ったダイナミクスFXの用途になる気がします。
中央のメインノブはdB値で示されるわけでなく0.0〜10.0までのSMASH値として変化し(これは別に不思議ではないが、dB表示に慣れてると使いにくい)、アナログにインスパイアされたサチュレーターのそのアルゴリズムのせいでしょうか、効果が反映され切るまでに1秒くらいのタイムラグが発生します。バグではないと思いますが、動的な用途で使うものとは考えないほうがよさそう。
右上に見えるLo-Fiボタンはかなり極端にかかり、Mixノブを使ってパラレルコンプのように使えるとのことですが、そもそもSMASH値が0.0でもコンプがかかったような効果になってしまうため、得たいサウンドになかなかならない印象でした。自分の好みとは違うのかな、と。
プリセットは豊富に揃っており、バスコンプ的な品揃えってよりは個々のパートに対して使う想定のようで、Snare Top Enhanced(右スクショ)は結構うまい具合に効果が出ました。
Hi-Cutのノブは、ハイカットと記されているものの、実際にはハイシェルフ型のフィルターのようです。
もろもろ使いみちとして引っ掛かる部分は個人的にあるのですが、要所要所で効果的に機能してくれると思います。汎用性を求めて手に入れるものではないと考えたほうがよさげ。
ちなみにマニュアルが配布されていますが、Webの製品ページに記されていることと内容は同じです。