- 乱立気味なオンラインマスタリングシステム(この場合、Webはプロセッサーではなく中継地点)
- 最新の技術で音圧を上げるOzone
- 実際にエンジニアに委ねる、
と、幾つかの種類のマスタリングを試したレポートの動画が思いのほか面白かった。
英語が早口で聞き取りづらかったりCCも時おり間違ってはいる(言語がドイツ語指定でアップロードされているせい?)ものの、何やってるかがうっすらわかります。
この人の場合、「値段が高いだけあって、エンジニアの手によるものは”ほんとうに得たい結果”が得られる上、(ミックスの段階でこうあるべきなど)HOWTOの学びがあって素晴らしかった」ようです。
サウンド/曲がどうあってほしいかのキャッチボール風景、マスタリングに備えた2ミックスの調整風景がクライマックスですかね。
エンジニア側の「持ってきてくれたままのこの状態もいいんだけど、もっとこうしたほうが君の意図に近いのでは?」的な言い回しにも、”エンジニアとして正しいプライドの持ち方”として感ずるところあります。
もらったコーヒーをスタジオのすぐ外で捨てるシーンについては、動画コメントにもツッコミがありますが、そのレスで見られるように「インスタント(なコーヒー)じゃもう満足できない」のメタファーと思われます。
- 全自動式のマスタリングも決して悪くはない。
- 潰れない2ミックスに仕上げる腕を磨くこと。
- 曲が紡ぎ出すエネルギーの推移を2ミックスの段階で組み上げられるようになること。
- 今の流行りのサウンドの組み立て方(楽曲の構造や周波数分布の在り方、定位感など)について知ることも、そうした手法を知ろうとする好奇心や聴覚も大事。
そのどれか優先度を下げてOR優先度が低い状態なのを濁そうってのじゃなく、いずれも達成しつつネクストステップに進んだものに仕立てるために、もし可能な「ミラクルなテクニック」があるなら、その入る余地をむざむざと見過ごさなくていいはず。
せっかく納得いく2ミックスに仕上げてもマスタリングでフイにされたらたまったもんじゃありませんしね(それが何度かあった結果、自分でやるようになった)。
それ(=ネクストステップ)にあたっては、きちんと結果を出せる腕や知識、感性を持った人が相応の対価を得られることが大事だなと思いました。
ちなみに自分はOzone使ってますけど、100%信用してるわけではないです。