Arturia “Pigments 5”

ArturiaのPigmentsがバージョンアップでPigments 5となりました。
所有者は無償バージョンアップ、新規は現在半額セール中かな、$99と記されています。

大まかな更新点としては、以下の通り。

  • CPU効率の大幅な改善
  • シーケンサーの能力向上、および外部出力に対応
  • Play Modeの扱いやすさの向上
  • オーディオ入力(サイドチェーン)への対応

Pigmentsを知らないって人向けに基本性能について補足しておくと、ウェーブテーブル、アナログ、サンプル(PCM)、ハーモニックの4種類をオシレーターとし、オシレーター自体に各種エディット機能を持っており、豊富なモジュレーターとの結線が可能なハイブリッドシンセです。プリセットも豊富。
サウンドクオリティについては、製品ページに掲載されたものをお聞きいただくとして、ガツッとした前面に出る音よりは、楽曲を飾り立てたり、バックで雰囲気を醸成するような感じ。これまでのバージョンは少々重くて楽曲中に複数使用するのが厳しかったのですが、バージョンアップごとに軽量化、効率化が進み、いま現在は安定感が増しています。

音色の自作やカスタマイズについては、仕組みを理解すればそこまで難しくありませんが、残念ながらシグナルパスの視認性が高くないため慣れるまでは集中を必要とします。これは、楽曲制作中だと楽曲制作にかける集中を削ぐということでもあり、個人的には大きめなデメリットと感じています。
サードパーティを含む追加プリセットのリリース頻度はあまり高くありません。そうした面を踏まえると、Pigments内の音色そのまま使いつつ、そのマクロで曲に馴染ませていくか、DAWサイドでエフェクトやオートメーションで曲に馴染ませていくか、って使い方が基本になるかと思います。