Arturia “Efx FRAGMENT”

Arturiaからグラニュラーエフェクト、 Efx FRAGMENT がリリースされてますね。Arturiaの日本語サイトにはまだ見当たりません。

デモの動作確認をしてみて、効果音的な効果に偏りがちなグラニュラーシンセまたはFXが極めて多い中、音楽的な効果に期待できるものとして群を抜いた出来といえます。
ソースとなる音にもよるとは思いますが、シルキーなサウンドになりますし、そうした音も派生させられるようにパラメーターが充実しているため、グラニュラーFXに対する印象が変わりますね。
Advancedボタンがあるのに気付かず、しばらく「どうしてこんなに整頓された音になるのか」と小首を傾げていたのですが、すべての音楽的動作はこのAdvancedの中にあります。
もちろんAdvancedのボタンを押してコントロール群を開かずとも、プリセットを切り替えるだけで充分な効果が得られます。

ピッチシフトつきのエコーマシンなんかを使ったことのある方はご存知かと思いますが、起点に対して±3を派生させていくとディミニッシュ、±4だとオーギュメンテッド、±5にしたって4thインターバルビルド形式の和音が派生されていくため、調性に揃えるのが極めて難しい(というか不可能)。ゆえに、先にあらかた曲ができ上がっている中に新しい要素を加えるにあたって、グラニュラーシンセやFXは持ち込みにくいんですよね。レピッチしてくれる機能が備わるだけでも選択肢が増えるので、断然ありがたい。

中央部分の3D的なビジュアライザーはどこかで見た覚えがありますが、効果の確認用としては妥当なUXでしょう。

Plugin Boutiqueだと単品とバンドル版が入手できますが、上のスクショのように、今のところArturiaサイトから購入したほうが手頃と見えます。