恒例のBobby Owsinski氏。
EQの各帯域( Frequency Band )を表す一言という記事が興味深かった。
きっちり対訳はできないのでイメージが伝わるレベルで示すとこんな感じかなあ。
Octave Band | Effect | (概訳) |
---|---|---|
31Hz | Rumble, “Chest” | ドヨドヨいう辺り、胸 |
63Hz | Bottom | ボトム |
125Hz | Boom, Thump, Warmth | ブーン、ドスン、温かみ |
250Hz | Fullness, Mud | 豊かさ、淀み |
500Hz | Honk | ガヤつく辺り |
1kHz | Whack | バシバシいう辺り |
2kHz | Crunch | ギリギリいう辺り |
4kHz | Edge | キリキリいう辺り |
8kHz | Sibilance, Definition, “Ouch” | 摩擦音、チリチリいう辺り、痛いとこ |
16kHz | Air | エアー |
先立つ4/11の”5 Simple EQ Tips That Work On Just About Anything – Bobby Owsinski’s Music Production Blog“という記事では、muddyに感じるなら250Hz辺り、honkyに感じるなら500Hz辺りというふうに形容してEQ処理の例を説明してますね。
EDM方面のトラックメイカーさんは海外のトラックメイカーさんやリスナー、それに海外の自称ミックスエンジニア(よく「俺はミックスがうまいから金払って俺にやらせろ」式に売り込んでくるけど、どう信用していいかわからないのでお断りしている。ゆえに実際の力量は知らない)とコミュニケーション取ることが多いと思うので、この辺りの形容を何となく知っといてもそんなに損しないんじゃないかと思います。
帯域に言及するボキャブラリーについてですが、英語はSmashだのCreakだのZapだのと、効果音として使う単語が動詞もしくは擬似的な動詞として使われることが多いのでわりとイメージしやすいかも。
日本語もそうですけど、母音の響きが音の高低軽重と関係しやすい(重いOR低い順にゴンゴン、ガンガン、カンカン、キンキンみたいに)んで、口に出して言ってみることでいくぶん帯域の見当をつけやすくもありますね。
鼻につく辺りとか、腰にくる辺りって言い方は日本で身近に聞くことありますけど、さすがにバシーンとかズガーンとかを真面目なシーンで伝えることはあまりないかな…。その辺の違いはありそう。
余談。
何年か前に引き合いに出したのをふと思い出しましたが、チャクラに対応する周波数(CHAKRA FREQUENCIES AND CORRELATIONS – Chakrakey(アーカイブ))ってのがあって(極端に思想的にアッチに振れる必要はないと思うけど、あながち的外れでもない場合があると思ってる)、だけどあれはオクターブ内の周波数との対応を図示したものなのでここではおそらく無関係と思われます。
内容的には面白いですけど、ひとまず思想レベルのものと考えてます。