2getheraudio “RICH”

2getheraudio “RICH”

#stayhome状況下、ひたすら音楽制作に勤しむ方もおられるかと思いますが、「大量に作ったぶん仕上げのマスタリングがしんどい」って方にいいツールかもしれません、2getheraudio RICH 。
2getheraudio製品は以前にCheeze Machine Proを試して、ありきたりのように見えて捻りの加わったコンセプトや、懐具合に応じてユーザー自身が価格を決められる pay-what-you-want という方式に驚いたレビューを書きました。

今回も pay-what-you-want 方式が健在で、だけどトライアル版もあるのである程度動作を確認した上で判断いただくのがいいです。

大きなくくりで評するなら、やはり簡単ツールの域内であり、機能を把握せずにフルテンでかけてよいものではありません。
だけどそれなりに考えて設定したなら、(おそらく)予想しているよりだいぶイイ仕上がりになります。
プリセットを選んでBOOSTをいじるだけでもいいんですが、MONO BASS、DE-MUD、UN-BOXの3つのパラメーターを活用していくと、わりあいすんなりと仕上がりますね。
こういうパラメーターの持ち方はAudifiedのTonespotシリーズとも共通する部分があります。

洗練されたiZotopeのインター・プラグイン・コミュニケーションを使って半ば手放しで仕上げた音がもししっくり来ないなら(そういや、インター・プラグイン・コミュニケーションのページ(How Inter-plugin Communication Shows up in Your Workflow)の翻訳をしたんだった;その仕事ほかに取られたので日の目を見てないけど)、RICHで少し尖った感じの仕上がりにする手もあると思います。