Audified “ToneSpot Voice Pro”

AudifiedのToneSpotシリーズに ToneSpot Voice Pro が登場しました。
必要な処理を1つに収めたものですね。
既に同様の Drum Express, Drum Pro, Electric Express, Electric Pro, Acoustic Express, Acoustic Pro, Bass Express, Bass Pro がリリースされていて、このノリでいくと廉価版と思しきVoice Expressも出るかしれませんねえ。
いずれも価格はExpressが$49、Proが$99で、Voice Proは正規価格が同様に$99のところイントロ価格で$49となってます。
メーカーサイトでのこれまでのシリーズ製品に対する評価は非常に高い。でも、Amazonレビューじゃないけど、信用していいかはわかんない。

ちなみにPlugin BoutiqueでもToneSpotシリーズ買えますが、いま見た限りメーカーサイトより1割程度安く買える程度です。
新製品Voice Proに関してはメーカーサイトで買ってもPlugin Boutiqueで買っても同価格。
これらのシリーズ、質は吟味が必要ですが、機能性から考えるとおトク感はあります。

Audified ToneSpot シリーズ(Plugin Boutique)
Audified ToneSpot シリーズ(Plugin Boutique)

ざくっとデモ版を試しました。
既存のハードウェアを模した処理が行われているのかどうかは特に情報も見当たらず判断しきれませんでした。したがって、使うとなると一からクセを掴んでいく必要がありそう。
ボーカル用の主立ったトリートメントつまりEQ、サチュレーター、コンプ、エフェクト等が備わっていて、基本的な処理は問題なくこれでまかなえそう。微調整が必要な場面だと細かい設定がない点がネックになりそうですね。処理順序の入れ替えもぱっと見ではできそうにないですし。
万能ではないけど、「最強の音楽作るぜ」ってのでなく「ざくざく仕上ていくぜ」ってスタンスなら好都合な代物かもしれません。

英語ではあるけれども幾つかのパラメーターが、たとえばEQ(Shaping)の各帯域に関してはWeight(重み), Body(本体), Paper(振動感), Nose(鼻音), Presence(輪郭), Sparkle(キラキラ感)と、Character(特性)に関してはBright(明るさ), Scoop(ドンシャリ), Lo-Fiなどといったふうに感覚的な言葉になっているのが面白いですね。
どの帯域を上げたり下げたりしたら聞き手にどういう影響を与えるのかって、ミックスはじめたての時期は全くわかりませんから、これらの言葉が助けになる人も必ずいるでしょう。

ちなみにSurgeryっていうのはいわば「整復」で、絞り気味のQでピンポイントの帯域を指定し、周辺の帯域や聞こえ方になるべく影響を与えないEQ処理のことを言います(Surgical EQ vs. Tone Shaping EQ | Sweetwater(https://www.sweetwater.com/insync/surgical-eq-vs-tone-shaping-eq/))。多くの場合、ブーストではなくカット処理。

プリセットはEssential, Rap, Vocals, Speech, Specialを親カテゴリとして合計89種類と結構な数がありますが、大まかな方向性を選んで、そこから理想的な音に向けてユーザーがパラメーターを微調整していく、って使い方になるでしょう。
ボーカルって超複雑な素材なので、なかなかプリセット選んでオシマイとはならない。

たぶんですけど、ミックス時の作業効率や最終的な音のまとまりを考えると、Voice ProだけじゃなくDrum Pro、Bass Pro、Acoustic Pro、Electric Proが欲しくなってくると思うんですよね。ProじゃなくExpressでもいいんですけど。
いずれ全部揃えることを視野に入れてシリーズの1つを導入するかってのを考えてみるのもいいかもしれません。

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