通称 Sync とされるのはOscillator Syncのこと。Key SyncやTempo Syncなど似た言葉が多くてわかりにくいですね。
Sync 音色の考え方
![Hard Syncの考え方](https://i0.wp.com/www.makou.com/wp-content/uploads/2017/09/17091801.png?resize=256%2C147&ssl=1)
オシレーターの1周期分の長さに、縮尺を変えた信号を押し込んで鳴らします。1周期鳴ったらリセットって調子なので、本来の音程と縮尺の変わった音程とが同時に鳴るような聞こえ方になります。
縮尺が整数(正確には自然数)倍のときには1周期の終わりが揃いますが、そうでないときにはジャリジャリしたノイズが鳴りやすく、これを避けるためにwindowという概念が用いられます。
Sync 音色を作れるソフトシンセ
手持ちでSync系音色を作れるソフトシンセを列挙しとこうと思ったらけっこうありました。
あまりに特徴的な音なので、だいたいの場合SyncなんとかとかAlphaなんとかいう音色名になっています。
![Tone2 Electra2](https://i0.wp.com/www.makou.com/wp-content/uploads/2017/09/17091817.png?resize=840%2C557&ssl=1)
![UVI Falcon](https://i0.wp.com/www.makou.com/wp-content/uploads/2017/09/17091818.png?resize=840%2C597&ssl=1)
![Reveal Sound Spire](https://i0.wp.com/www.makou.com/wp-content/uploads/2017/09/17091819.png?resize=840%2C551&ssl=1)
![xfer records SERUM(Sync)](https://i0.wp.com/www.makou.com/wp-content/uploads/2017/09/17091820.png?resize=840%2C796&ssl=1)
![xfer records SERUM(Sync WindowFull)](https://i0.wp.com/www.makou.com/wp-content/uploads/2017/09/17091821.png?resize=840%2C796&ssl=1)
グリッチによる耳が痛くなるようなキツい倍音が出やすい中、NI AbsynthのSync GranularやReveal SoundのSpireのAMSync, xfer recordsのSERUMのSync (Window 1/2, Windows Full)は、波形のつなぎ目に手を加えることでグリッチを軽減しています。
その仕組みのお蔭で、うまく設定すればAbsynthやSERUMではKORGの01/Wで有名なTron Upっぽい音を作ることができるはずです。Spireでもいいセン行くかも。
Tron Upっていうと一時期ライオンのサウンドロゴで鳴っていたやつですね。素材として今はほぼ手に入らないので、必要なら自力で作る他なさそう。
→この辺(https://youtu.be/3tYfOK1JAiE?t=2m1s)。あとここ(https://www.karma-lab.com/forum/showthread.php?t=14701)でも聞けますが和音で鳴らされています。KLC亡き今(動くけど)、KORG Gadget辺りに01/Wの音源もほしいですね…。Roland CloudにもJV辺りほしいな。もっぱらノスタルジーを盈たす目的ですが。
SERUMとSpireはSyncをいじったときの変化が画面を通じて理解しやすくていいですね。
ES2のSawとSquare、VA2, Cypher, Electra2はSyncとして放り込むModulatorの波形を持っていて、どういうことだ?となりますが、これはS(M)exoscope辺りで見てみるといいかもしんない。