Vochlea “Dubler 2” アプデ, etc.

Vochlea “Dubler 2” アプデ

以前取り上げたVochlea Dubler 2ですが、去年11月に2.2.1のアップデートがなされたもよう。
なぜこのタイミングでSOS誌にニュースに上がってきたのかよくわかりませんが。
デベロッパーサイトのほうにはアップデート内容が記されていませんが、SOS誌によると、MIDIキャプチャ機能におけるピッチ検出の機能向上、キャプチャ機能を機能させない状態でのテイクコンピングが可能になっているらしい。またこのMIDIクリップはDAWへのドラッグエクスポートができ、自動的にホストのテンポに同期されるとのこと。

去年の振り返り記事中で、MIDIドラッグエクスポートよりゃダミーのDAWプロジェクトを保存できたらいいのになあと記しました。むろん正式にはDAWの開発各社との平和な協力関係が必要で、それに関しちゃほぼ期待薄なことは承知しているのですが、プロジェクトファイルの互換計画、DAWprojectに賛同したStudio OneやBitwig辺りはもしかすると的に感じていたりします。


Soundfingers “Dub Stage Piano” [Free]

こちらも以前取り上げたことのあるデベロッパー、フランスのSoundfingersからDub Stage Pianoなる、ダブ、レゲエ向けのピアノ音源がフリーでリリースされています。
どことなくKorgっぽいデザインのため、いわゆるM1 Piano的な音が鳴るのかと、デモのプレイリストも動画もなかったのでダウンロードして試してみれば、超まともにピアノがサンプリングされていて、サンプル自体は1種類ながら、設定の異なる各種音色を鳴らせる便利な音源となっています。
市場並みの価格のソフトがもっと増えてきたら、面白い存在のデベロッパーになってくるのかなと思います。


昨年から各所で、そこそこのクオリティのプラグインがフリーで配布される機会がやたら増えていますが、これまた振り返り記事でも触れたように特段ゲームチェンジングなものもない印象です。二番煎じというと言い過ぎですが、有償製品よりやや劣るものがフリーでリリースされがちなので、十分な予算のない人には有り難いだろうと思います。
他方、Minimal AudioのCurrentのように、リリースの仕方を少しつまずいただけで非難轟々といったふうに、良くも悪くもコミュニティドリブンな傾向もあって、Soundpaintくらい割り切れてるといいんでしょうけど、当面、「これから」っていうデベロッパーにとっては(それでもコミュニティ運営せざるを得ないという)窮屈な時代が続くのかもしれません。