Toontrack “EZKeys 2”

EZkeys 2 | Toontrack
EZkeys 2 | Toontrack

更なる進化を遂げたピアノ音源、TOONTRACK社『EZ KEYS 2』既存ユーザー向けプレオーダー開始

プリオーダー開始ってことで動画が公開されており、前評判が非常に高い様子。事実、これまでにToontrack製品で培われた技術が、ある種のワークステーションとしてガシコンと本作で取りまとめられた内容で、こうしたポジションの製品は今後大きな潮目になる可能性があります。
「一定以上のクオリティのサウンド」×「演奏情報のパック」という形態は、とても賢い。

インターフェースに見えるピアノのTOONTRACKロゴを見て、Fazioliかなと思ったら、やっぱりFazioliでした。ページのずっと下の方に書いてあります。少し硬めの音ですよね。

ピアノ単体としては、楽器の機構の再現までは行なってなさそう。
具体的には特に弱音時のリリースの長さや余韻の濁りのなさが、ハードウェアキーボード収録のピアノ音色っぽい。ただ、それは動作の軽さへの期待度につながるといえます。
つまりスケッチ用途、アレンジ用途としては圧倒的に便利で、もし仕上げに欲を出すなら(必要に応じて)MIDIデータをピボットとし、PianoteqなりKeyscapeなり制御性のいくぶん高い音源に差し替える、そういった使い方が穏当かなと思います。

Toontrack製品の値段の高さが気になるところ。製品の方向性がわりと初心者や中級者寄りなのに、学生さんや駆け出しの人には値付けがちと高いですよね。ピアノをふつうに弾けますって人には、不得意ジャンルのカバーだったり、自分にはない発想をいただいたり、自分の手癖を禁じるみたいな使い方ができるはず。
J-Pop寄りのコード進行が作れるかってのも、この手の制作支援機能のちょっとした罠ですが、「J-Pop寄りのコード進行」って概念がわかるなら使いこなせるでしょう。