Tone2 新ソフト開発は行わない宣言

Tone2 新ソフト開発は行わない宣言

Icarus 3のアップデートについてお伝えしたばかりでしたが、どうやらデベロッパーであるTone2が「新ソフトの開発をもう行わない」と宣言していた中での、最後のメジャーアップデートの告知だったようで。ちなみに、事業は継続されるとのこと。

半年ほど前のK-v-Rのフォーラム上で取りまとめられている声明によれば、製品のメジャーアップデートは現バージョンが最終で、改修等のマイナーアップデート(OSへの対応は明言されていない)は行う(かも)、そしてユーザーのデータは今後も保証されると記されています。

撤退のワケは…

撤退する理由はprivate words部分に具体的に記されていて、長期に及ぶ(フォーラム上での)嫌がらせや暴言によりストレスが募って健康問題、家庭問題にまで発展し、同時に開発意欲も失ってしまったからとのこと。

フォーラムは情報量が膨大に過ぎるので野次馬的にも事情を追いかねるのですが、流し読んだ限り多くのユーザーは好意的、かつ今回の決断に対しても同情的。
なので、それらを上回るさぞかし不快な”荒らし”がいたのだろうと推測します。
右に載せたスクショのポストで、その一端が読み取れますね。

これも詳細は原文をお読みいただくとして、「K-v-Rフォーラム内だけの話じゃないな」と感じたものを拾ってみます。

  • 決まった連中による、日常生活じゃあり得ないレベルの暴言
  • マニュアルを読めば書いてあることをバグレポートとして報告してくる
  • 機能要望に対する取捨選択において、リジェクトされたことにキレる

一方で、開発側の応対も少々不躾ではという声もあって、開発者当人がサポートを担当するにも限界があるでしょうと指摘する人もありました。とはいえ執拗に機能要望を繰り返されれば”以前もお答えしたこと”は次第に省略されていくもので、途中からやり取りを見た人がいたらその目には不躾に映るでしょうね。果たしてそれを不躾と断じてよいものか。
ソフトが広く行き渡るほど、お行儀の悪いユーザーと接するリスクも上がってくる、そうしたジレンマから脱するために何らかの緩衝材を設置するなど対策は必要なのですが、謹厳実直な人ほど自ら向き合おうとしちゃうもんです。結果、それで心を壊してしまう。社会の縮図というか、現代社会病理というか。

ぱっと、いま頭を過ぎったことを書いておくと、「何らかの緩衝材」といえばサポセンのようなものを思い浮かべるわけですが、そこでも毒汁を浴びせられた人間は心を病んでいきます(毒耐性が生える人もいるけど)。
そういうのもあってか、実在する人間に火の粉が及ばないようサイトにチャットボットを設置するケースも増えてますし、要領を得ない注文や攻撃的な口調を和らげ、要点をまとめるAIを介してユーザーとコミュニケーション取る仕組みを取り入れるなんて発想もあるのですが、仮にそうしたところで、行儀の悪い人がその行動を改めないどころか増長する可能性すらあることは容易に想像できます。
K-v-Rのフォーラムの在り方について考えをめぐらしたりもしたのですが、結局のとこ先ほど記したように、(よほどの胆力がなければ)「開発者当人がサポートも担当するには限界がある」に尽きる気がします。

撤退を撤回するだろうか

正直、個人的にはあり得ると思います。
が、健康な身体と精神を取り戻すのがとにかく最優先。
経験則でしかないのだけど、意欲のある人が内的要因にせよ外的要因にせよ手を止めると、かえってアイディアが止まらなくなったりしますね。