仕事で使うにはSound IronのMars, Venusじゃ非力過ぎると判断して、Eastwestの Symphonic Choirs 、略称QLSCを導入しました。QLはQuantum Leapというシリーズの略称ですね。
Sound Iron Mars, Venusもよく出来てはいたのだけど、強い発声までには及ばず、それなりにキレイなサウンド止まりという印象。
KontaktのFactory Contentに入っているChoirに毛が生えたくらい?
最高潮のクワイアーサウンド、たとえばCarmina BuranaのO Fortuna(YouTube)の迫力を再現することを考えると著しい隔たりを感じます。
お得らしき Symphonic Choirs
製品自体はもう10年以上昔のものになりそうですが、好きなように歌わせられるのと、上のスクショに書いてある通りちょうど値引き中、なおかつ少し金額を上乗せするだけでVoice of the Apocalypse(VOTA)を付属したパッケージをダウンロード購入できるという点で選びました。
購入時にVOTA付属で$299と記されていますが、購入ページにはVOTAの説明が全くなくググらされ、ダウンロード&インストール後にはVOTAのライブラリーが見当たらず困惑したのだけど、Expansionと名の付いたフォルダ、そしてプラグインウィンドウ上だとさらにHARDという名前になっているのがVOTAだと気づいたのは2時間ほど後のことです。
さすがにもう少し気遣いがほしいですよねえ…。
所感
現バージョンのDLマネージャーの負荷がすごい
運悪く…なのか、EastWestのDLマネージャーがプログラム的に最適化されていない時期にそれを利用したダウンロードを行なってしまったようで、外付けのHDが幾度とクラッシュしてしまいました。
製品名称を書くのは避けますが、2台露出する安価なマウンターを暫定的に使用していて、どうやらちょっと負荷がかかり過ぎるとアクセスを遮断してしまう仕組みだったようで、おそらくEastWestのDLマネージャーが見境なくHDにアクセスし続けて過熱した結果、ディスクに損傷が加わったのではないかと推測しています。
インストーラーがもっと小分けの状態でDL可能であるとか、もうちょっと何とかなったんじゃないかなと思うのですが。
とりあえずDisk Warriorを使用することでようやくHDをある程度復旧できたのでよしとします(ただ既存の大半のオーディオファイルのヘッダ情報が吹き飛んでしまったようで、大量のサンプリングライブラリーがお釈迦になってます)。
VOTAとは何か、インストールマネージャーの仕様がどうかは購入時のメールにまるで記されていず、ただこれを使えとリンクが記されているのみという、非常に乏しいサポート能力なので、当該商品の導入を検討中の人はある程度準備を整えて臨んでいただきたいですね。
現Wordbuilderは組み込みになっている
「好きなように歌わせられる」と書いたが、かつてのSymphonic Choirsを知っているせいもあって、LogicではEnvironmentを組むなどして大変な手間がかかるのでは…いやいや、今はRewireなり、場合によってはIACドライバーなりOSCを駆使すればできるのではないか、とあれこれ考えた。
IACドライバーを使用した前例としてCableguysのKickstartを挙げておきます。
で、結局のところ、それらは全てうまく動かず、くだんのWordbuilderはそもそもプラグインの中に組み込まれているので余計な必要は一切ありませんでした。
アプリケーションのEast WestフォルダにWordbuilderを突っ込んだはいいがそもそも不要だったわけです。
なお、Wordbuilderの画面は文字をペーストしようとすると、少なくともうちの環境ではDAWを巻き込んで強制終了するため、手打ちでちまちま打ち込んでいくしかありません。
ひとまず言えることとしては、製品自体がそれなりに古く、とりあえず現OSで使える状態にしたという感じのものなので、導入には少し慎重になったほうがいいと思います。
ともあれ無事インストールも済んで使えるようになり、VOTAの厚みあるクワイアーサウンドにだいぶ救われたのも事実だが、メーカーの相変わらずのマイペースっぷりには正直まいった。
代理店もだいぶ困らされているのではないだろうか。