Cableguys “Kickstart”
見るからに、Cableguys | Audio Plugins の Kickstart 。少しだけ掘り下げてみました。
Nicky Romero Kickstart – Instant Sidechain Compression
メイン画面はシンプルでとてもわかりやすい。問題はトリガーさせるときの設定。
サイドチェーン方式の制御と比べて、わかりやすいという人もいればわかりにくいという人もいそう。
サイドチェーンの視認性の問題は、たまたま擬似的に結線できる方式を採った Reason よりわかりやすいものはないだろう(Logicもエンバイロメントでできるなら別だがそうはなっていない)。他のDAWは、視認性面で大差はない。
オプション画面を開くと Retrigger という設定項目があるので、PCなりMacにつながっているMIDIキーボードを指定して、MIDIチャンネルを指定して、MIDIノートを指定する。
これで、MIDIキーボードの指定ノートを叩いたときにポンピングが起きる。
Retrigger と1-shotの違いは、鳴らしたらわかると思うので割愛。
ちょっと気になるのが、MIDIキーボード叩いたらその音鳴っちゃうじゃん、ジャマくさくね?ってとこで、MIDIキーボード側でMIDIチャンネル切り替えれば済むのだけど、それもジャマくさい場合あるいはMIDIチャンネルの切り替えがコマンド入力式でしんどい場合。
- 選択中のトラックの「R」をOFFにする
- 無音のインストゥルメントトラックを作成してそのトラックを選択しておく
- 下のキャプチャのようにトラックインスペクターでフィルターをしてやる
でオッケー。
それと、ホストアプリで完結する、つまりMIDIキーボード抜きの状態でトリガーを受けるのはVSTでしか基本的には実現されないので、CubaseなりLiveなりStudio Oneなりを使うのがよい。
Logicを使って力ずくで行うには…Macの Audio MIDI 設定で IACドライバー をOnにすると、Logicの新規トラックの「外部MIDI」で IACドライバーを 選択できるようになるので、このトラックにトリガー用の信号を打ち込み、 Kickstart の Retrigger に IACドライバー を設定する。
要は「外部」だけど内部結線する形。
レイテンシーはそれなりに発生すると思われるので、トラックインスペクターのディレイをうまく調整するといいかと思う。
いちおう、レビューの☆評価もしておくとこんな感じ。
サイドチェーン用の信号を作るのに時間をかけなくていいって点は最大限に評価したい。
操作性 | ★★★☆☆ |
レスポンス | ★★★★★ |
音質 | ★★★★★ |