Nicky Romero “Kickstart”

見るからに、Cableguys | Audio Plugins の  Kickstart 。少しだけ掘り下げてみました。

Nicky Romero Kickstart - Instant Sidechain Compression
Nicky Romero Kickstart – Instant Sidechain Compression

メイン画面はシンプルでとてもわかりやすい。問題はトリガーさせるときの設定。

サイドチェーン方式の制御と比べて、わかりやすいという人もいればわかりにくいという人もいそう。
サイドチェーンの視認性は Reason よりわかりやすいものはなく、今の各DAWの課題の一つじゃないかって気がします。

オプション画面を開くと Retrigger という設定項目があり、MIDIキーボードのMIDIチャンネルとMIDIノートを指定することになります。
これで、MIDIキーボードの指定ノートを叩いたときにポンピングが起きます。Retrigger と1-shotの違いは、鳴らしたらわかると思うので割愛。

トリガーのノートを鳴らさないためにフィルタしたり。
トリガーのノートを鳴らさないためにフィルタしたり。

MIDIキーボード叩いたらその音鳴っちゃうのが面倒なとこで、MIDIキーボード側でMIDIチャンネル切り替えるのがしんどい場合には以下の方法が有効。

  • 選択中のトラックのMIDIインプットモニタリングをOFFにする
  • 無音のインストゥルメントトラックをアクティブにしておく
  • スクショのようにトラックインスペクターでフィルターをしてやる

MIDIキーボード抜きの状態でトリガーを受けるのは、VSTの仕様を使えるCubaseなりLiveなりStudio Oneなりを使うのが理想。
Logicを使って力ずくで行うには、

  1. Macの Audio MIDI 設定で IACドライバー をOnに
  2. Logicの新規トラックの「外部MIDI」で IACドライバーを 選択
  3. このトラックにトリガー用の信号を打ち込み、 Kickstart の Retrigger に IACドライバー を設定する。

レイテンシーはそれなりに発生する場合、リアルタイムでは仕方ないけど、Logic再生時であればトラックインスペクターのディレイをマイナスの値(ご利用の環境によって数字の大きさは違ってきます)に設定しておくといいと思います。

(1) IACドライバー(図では左上)をOnにすると。
(1) IACドライバー(図では左上)をOnにすると。
(2) 外部MIDIにIACドライバーを選択できるようになる。
(2) 外部MIDIにIACドライバーを選択できるようになる。
(3) 入力にIACドライバーを選択する。
(3) 入力にIACドライバーを選択する。