Studio One 5.4 にコードサポート機能…と徒然

曲作りをしたいんだけどコードが苦手でというご相談を受ける場でも、「GaragebandやLogicはコードをサポートする機能がほぼ無いので、それだったらCubaseのほうがいいかもです」とお答えせざるを得ない局面が多いのです。
3年ほど前にも似たようなことを悶々としながら書きました。

その辺りをサポートするプラグインもその後続々登場して、日本語マニュアルがないせいもあってYouTubeのチュートリアル動画が再生数を伸ばしている昨今ですが、「Logicとこのプラグインを両方買うといいよ」とは勧めづらい。買え買え言う案内役、自分もイヤだもん。
そろそろもう少し有効なコードサポート機能がつくかなと、長らくメジャーアップデートのないLogicに淡い期待を寄せるものの、せっかくメニューのダイエットに成功したのにまた混沌としてきている様子を見ると、「無いだろうな」と悲観しちゃったりします。

PreSonus | Wherever sound takes you.
PreSonus | Wherever sound takes you.

さて Studio One 5.4 のアップデートで追加されたコードサポート機能としては、MIDIキーボードで入力されたコードのコード名を表示したり、それをコードトラックに挿入したり、コードトラックからインストゥルメントトラックにコードを転写したりと、そこそこ長く曲作りをしてきている人にとっては驚きというほどのものでもない様子で、だけどまだ慣れぬ人にとっては有り難いものになりそうな印象を受けました。

数か所に「コード」という表示が見えるようになった
数か所に「コード」という表示が見えるようになった
とりあえずこのメニューを見とくといいかも
とりあえずこのメニューを見とくといいかも

上のスクショの最初の小節と同じコードを鳴らしたとき、Logicでのコード表記はこうなります。その曲の文脈によるのでどちらが正しいとは言い難いのですが、少なくともLogicが文脈を捉える機能を有していないことを前提としてもStudio Oneのほうが機能としては便利そうに感じます。

Logicで示されるコード名
Logicで示されるコード名

ただ、先日、Plugin BoutiqueのScaler 2のマニュアルの翻訳を行ったときに補注するべきか迷ったことでもあるのですが、たとえば日本だとメジャーを示すことの多い「M」がRealbookみたいな赤本だとマイナーを示していたり、9thをどこに書くか、小さい数字が何を示すのかってだけでも違いが多々あるので、(何ならコレを機に共通化しようって動きになるのでなければ)ツールを導入しても超えるべきハードルは残ってるんですよね。

ひとまずStudio Oneがスコア機能を備えたりコードサポートを備えたりと積極的に曲作りを幅広く支援しようとする姿勢、これは個人的に大歓迎したい。他方、仮により自由度を上げて搭載するのであっても、ワンテンポ遅れて他社の機能に追随しがちに見えるLogicにはもう少しユーザーの意見に耳を傾けてくれたら嬉しいと感じてしまうのでした。むろんDisではなく激励です。