Sonnox “Claro”
昔はうちでもマスタリング時にはSonnox製品を使用していました。
日記だと一昨年、Drum Gateってのを取り上げました。
EQとして新製品 Claro がリリースされ、Plugin Boutiqueや、国内だとMedia Integrationから購入できます。
デモ版が見当たらないので操作感は不明ですが、見たところ抽象的ながら直感的なインターフェースと、作り込みや仕上げにも使えそうな細かい設定のインターフェースとが一体となっているようで、ヒートマップ的なビジュアルに見慣れたなら心強いツールになりそうです。
また、プラグインのインスタンス間で通信させて相互干渉させる例の手法も取り入れており、ビジュアル的にも機能的にも充実した代物に仕上がっていそうに見えます。
個人的にプラグインエフェクトって、電気工学路線のもの、数学幾何学路線のもの、音響工学路線のもの、それ以外の思いつきのものって風に分かれる(もちろん仕組みの中ではつながっているので、見せ方の話)と思っていて、音響工学系のものってどうも食いつきが悪い印象を持っています。
現場にまだ持ち込まれていない新しめなものを、感覚的に扱えるかのように表面上見せているiZotope製品はその点で随一のバランス感覚なのだけど、競合他社はどうも見せ方がアレなため競えてない感じがするなあ…なんて(この間風呂に入りながら)思ってました。「あたしスゴいのよ」感が見えすぎちゃっているというか。
その点で、UIフォントやスペースの残し方を含めて余裕ありげに見せてるのはイイ狙いかもなあと。誤解を恐れず言えばプライドを充分に保ちながら媚びたビジュアルになってると思います。Pro Toolsのスタートアップ画面を連想しないこともないですが。
ちょっと気になるのが、Media Integrationの製品紹介ページに見える、このテスティモニアル。
“少し使いこなすまで時間がかかりましたが、今ではこのプラグインなしでは生きていけないと思っています。ミックスモードは非常に貴重。最高だよ!”
– Rhys Fletcher (ベータテスター)
Claro | Media Integration, Inc.
時間かかんのかい、っていう。
価格は先ほどのスクショに見える通り、イントロ価格で¥11,255となってます(誤差あり)。