smart:Comp 2 – 用途広がる正しいver. 🆙

smart:comp 2 by sonible - the spectro-dynamic compressor - 30-day trial
smart:comp 2 by sonible – the spectro-dynamic compressor – 30-day trial

前バージョンのリリースからおよそ3年。その間、リミッターやEQなどリリースしたり、focusriteへの技術提供などあったりで、AIの精度や操作感の向上などブラッシュアップを重ねてきたと思われ、ついに2代目にあたる smart:comp 2 が登場してます。

初代で「まあ、そうですわね」と思わされた箇所がしっかり煮詰められ、メーカーページのスクショを見るだけでも実用性の向上が感じ取られます。NFRでざっと動作させた感じでは、動作の軽量さに真っ先に驚かされました。おそらくsmart:limitで導入されたInstant Impact Predictionの効果かと思われますが。
ヒストグラムをはじめとしたビジュアライゼーションのわかりやすさ(と速さと精確さ)、サイドチェーン・ダッキング、インプット・ライディング、フリーフォーム要素を組み込んだコンプレッション・カーブ、MSおよびサラウンド対応と、ユーザーにとって「こうなっていると有り難い」と思われるものが今回のバージョンアップであらかた網羅されていて、バージョンアップの理想といえます。ここんとこ他社の製品のバージョンアップが、見た目のみの変更だったり、処理できるチャンネル数が増えたのみだったり、機能追加はなされたけど搭載済みの機能の向上がなされていなかったりするパターンが多かったので、心が洗われるよう。

220805追記

MusicTech誌のレビュー(sonible smart:comp 2 review: A flexible spectro-dynamic compressor with AI and new added features | MusicTech)が10点満点をつけていて、少なくとも海の向こうではニーズにバシッと合致したと解釈できます。もちろんMusicTech誌の評価が全てでないことは周知の前提として。

AIの有効性は「学習に選定される素材」と「学習基準の吟味/設定」が大部分を占め、ゆえに自分が取り組む分野の音楽と必ずしも合わないのは充分あり得る話です。具体的なアルゴリズムこそブラックボックスであるものの、使い続ける、もしくは単純に自分の環境で学習を重ねさせることで有効性が上がっていくのであれば、それはAIの有能さと評価していいと個人的に思っています。
あとは、それに対峙する自分が自分の環境で与えた学習成果をAI側に「共有」素材として提供することに同意して、そんで、ゆくゆく特定界隈の人用のプリセットとして加わったなら早晩(自分が)ハッピーになれる、と。
某氏が言っていたように、いただけるものだけ喜ぶ消費側から、自分も提供する生産側にスタンスを変える場面かなと思います。