Slate Digital “Infinity Bass”

Slate Digitalから低域補強用のInfinity Bassがリリースされていて、サブスク登録者はすぐ使えるってことだったので早速試してみました。
一定の低域に絞り込んでPunchy, Warm, Deep, Phasedの4つのモードで増強するというもの。
Slate DigitalにはInfinity EQなるイコライザーが既にあって、おそらくその系統の製品と思われます。

結論としては、闇雲に導入して便利なものではなく、各モードの持つカラーや適したソース、自分の作風を把握しておく必要のある、若干クセの強いものって印象。
大雑把には、かつてのWavesでいうMaxxBassや、DAW純正によくあるSub Bassジェネレータに近いもので、Infinity Bassを通した上でもう1段階トリートメントが必要になりそうです。

The bass boost heard on countless hit records and major motion pictures, MaxxBass® bass enhancer plugin creates rich low frequencies using psychoacoustic technology.

自分の作風を云々と先ほど書きましたが、これはサブスクとしてのパッケージって利点に適っています。単品での販売だと今の時代、もう少しジャンルや対象ソースを絞ったほうが売れやすいですから。

効果の幅つまり適用量は、(入力のゲインにもよるが)一般的な同種のエフェクトよりずいぶん強烈に効かせられるっぽく、それゆえ、導入したらとりあえずフルテンで使ってみるタイプの人にはあまりおすすめできません(いつもそうわざわざ書きたくなるの、何でかなあと振り返ってみたら、自分の周りがそんな人ばっかりだったからっぽい)。

Characterってコントロールは、各モードによって働きが違い、設定したモードによってはいくらCharacterをいじっても効果が出ない場合があります。残念ながらマニュアルにも具体的な効果は記されておらず、抽象的な説明止まりなので、導入してしばらくは色んなソースに対して色んな設定を試してみてクセをつかむ必要があると思いました。
ちなみにプラグインのインターフェースからはどうもマニュアルに直で飛べないようなので、システム内を「Infinity Bass」で検索して見つけるか、製品ページ内の説明をDeepLか何かで翻訳かけるといいでしょう。

汎用かつ簡易な(≒チートな)やり方でローエンドを調整できるものを探しているならば、Ozoneに搭載されたLow End Focus(最新版に入ってるかどうかは知らない)を使ったほうがいいと思います。