Pitch Innovation “Fluid Chord”
Pitch Innovationというメーカーからぱっと見、何だかわからない Fluid Chord というシンセが登場。
ざっとしか読んでませんが、この方向性の発想は大好きです。
追記
1ヶ月経ってやっと時間ができたので触ってみました。基本的には一時期のビンテージシンセのように和音をポルタメントでつなぐシンセで、広い音域に渡る多重和音でぐんにょりベンドさせていくと、知っている人にとっては懐かしい、あの感じの響きが得られます。
釈迦に説法ではありますが、ふつうのMIDIキーボードとDAWでは複数のトラックを使わない(MIDIデータ上、同タイミングで鳴らされる各MIDIノートの順序も変えられるタイプのDAWだと、ポルタメント機能を使える可能性がありますが、最近はDAW側で勝手にMIDIノートの順序を整理しちゃったりするので、思い通りの効果が得にくくなった)とこの効果が得られず、MPEでやっと最近気軽にできるようになりました。とはいえ、MPE対応のキーボードは高い。かといって、複数トラックを使ってこれをやろうとすると非常に煩雑(それでも僕は複数トラックでやってるけど)。
まだ、ざっと使っただけなので、たとえば2つの和音で各構成音の順序が交錯したときにも、想定通りに動いてくれるかは不明。
ピッチベンドは、今弾いている和音と次の和音、もしくは前の和音とをトランジションしていく役割を果たします。
となると、厄介なのはどのタイミングでピッチベンドを離すか。ここが巧くできていて、FLUIDってモードを選択していると、動かしたピッチベンドが次/前の和音にたどり着いた時点で固定され、新しく和音が鳴らされるまで無効になります。つまり、その間にピッチベンドをニュートラルの位置に戻せばいいと。