マルチバンド・プロセッシング

記事修正…のはずだったのだけど更新通知が飛んだみたい。すいません。

マルチバンド・プロセッシング関連の話題が立て続いて、わりとすぐ廃れたのが記憶に新しい。

musicradar で Multiband Processing 特集

非常に珍しい、マルチバンドのエフェクトプロセッサーHY-MBMFXのフリー版

非常に珍しい、マルチバンドのエフェクトプロセッサーHY-MBMFXのフリー版

AUMultibandCompressor(アタックやリリースの設定はない)

AUMultibandCompressor(アタックやリリースの設定はない)

マルチバンドでサチュレーションエフェクトをかけられるFabFilter Saturn

マルチバンドでサチュレーションエフェクトをかけられるFabFilter Saturn

Guitar Rig 5でもマルチバンド処理できないことはない

Guitar Rig 5でもマルチバンド処理できないことはない

把握しにくさ

いくつかの種類のマルチバンド・プロセッサーが登場したけれどもそんなに浸透したとは思えないし、せいぜいオーソドックスなマルチバンド・コンプが種類的に充実した程度。
思い起こせばLogicの確か6か7辺りでMultipressorが備わった頃、「ほほぅ、何ですか、これは?」と思いつつも理解することができなかった。
「バンド(帯域)ごとの音がどうあれば全体のサウンドが整うか」なんて、知識も経験も圧倒的に足りない状態でわかりっこないですからね。
マルチバンド・コンプって、知識経験が不足してる人だけでなく、プロのエンジニアでも「わからんから要らん」と仰ることがあるくらい面倒なエフェクトの1つとは言えます。
もっとも、ハード/ソフト限らず内部的に(帯域やタイム、スレッショルドが決め打ちの)マルチバンド処理を行ってるものもあって、それが機種ごとの特性の差に一役買っていて、特に意識せずマルチバンド・コンプ的な処理を使っているんじゃないのかなって気はしています。印象に過ぎないけど。

自意識(エゴ)が把握の障害では?

当初自分がMultipressorを把握できなかった原因はたぶん、バンドごとにソロ状態にして作り込みつつ好みの音に仕上げていこうとしたせいだと思います。これは正直、無茶。
何かの機会に、たまに飛び出す音を叩くだけで基本はほぼ無反応なマルチ・コンプの設定にしてるプロの方の例を見て、真似て納得して以降、機能の把握は少し楽になりました。理解したとは言えないけど把握には有益でした。
基本無反応にするこの設定は、キツい設定より良い音になるのでお勧めはしますが「原則」とまでは言いません。原則とまでは言いませんが把握の近道にはなります。

当初の自分は、使おうとしている機材なりソフトを味濃く設定しようとか変化を与えてナンボなどといった初心者マインドしかなかったと思います。
初心者マインドは悪いばかりじゃなくて時たま驚くような効果をもたらすことがあるし、それが個性につながる可能性もあるのだけど、それが出しゃばってくる限り機能の把握は後回しになりがち。
そして機能の把握が後回しになると、実作業面で応用が効かないため長い活動が次第に辛く感じやすくなっていく気がします。
得てして何かにつけトレードオフがあり得るってことですね。

おまけ付きEQと考えると楽

マルチバンド・コンプって、コンプとしての働きをOFFって各バンドの音量だけ調整する用途で用いればただの可変バンド幅のEQです。当たり前ですが、一般的なパラメトリックEQだと処理しにくいシェルフ型のEQとして使えるって点はわりと見逃されがち。
マルチバンド・コンプをこの延長として「コンプ機能も備えた大雑把なEQ」と考えると途端に簡単なものに見えてきます。
ということは、加工して得体の知れない音に仕上げるためのものってより、想定している音に近づけるために調整を加えるだけのものってことになります。これだけ聞くと凄い高度に聞こえるけど結果そうなっちゃう。
「バンドごと」っていう前提が存在してるのである程度の並列思考が必要になる面倒さはあるものの、基本おまけ付きEQだと考えとくと、各バンドのパラメータの設定もうすぼんやり見えてくるんじゃないかと思います。

XferのOTTなんかだとはじめから極端に設定されているためマルチバンド・コンプってよりアンプシミュレーター的な認識になっちゃって、それは別にいいんだけど、OTTはね、もう、OTTっていうエフェクターとして考えるべき。

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