Moog, Apple, Spitfire

これといって音楽系ソフトウェアの新しい話題のない、この数日。たまに出た製品は性能こそ上がれど、食いつきを誘うような仕上がりになっていない感があります(あくまで個人的な感想)。
そんな中、こうした見解があるって次元の話に過ぎないのですが、プロデューサーでYouTuberのBenn Jordan氏によると大きな業界再編が近いのではと。MusicTech誌が取り上げています。

たびたび労働交渉、チップ不足に喘いだMoogは既にInMusic傘下に入り、Benn氏によればAppleでも大規模なレイオフが実施されそう。何週間か前にも話題になったようにAvidも身売り先を検討中で、Spitfireももろもろのスキャンダルで先が危ぶまれ、Native Instrumentsがその製品の買い取りを狙っているみたいな推測も。

ただ、これも既に取り上げたようにNIの率いたSoundwideは、何がしたいんだが意図が伝わり切る前に姿を失い、コンテンツの充実よりビジネス拡大を狙って失敗したと評されるように、結果、レイオフへとつながり、最終的にはPA, iZotopeを含めてNative Instrumentsを名乗ってよいみたいな展開になってます。PAやiZotope製品がまとめてNative Accessで管理できるようになったことは、うちのサイトのトップに固定表示してあるようにソフトウェアマネージャーソフトが溢れる昨今においては大変ありがたい話である一方、現バージョンのNative Accessは既にサンプリングライブラリをはじめかなり広範にソフトウェアのマネージングができるようになっているし、かといって起動にずいぶん時間がかかってどちらかというと面倒な印象が強く、評価に困るのも事実なんですよね。

いずれにせよ、Benn氏もこの予測が外れることを願っていますし、一つの見方としてとらえておくのがいいのかなと思います。