マイクロチューニング の表現に関する概論

Attack Magazine に、音楽、とりわけダンスミュージックにいわゆる マイクロチューニング がどのように取り込まれてゆけばよいのか、といったテーマの概論が掲載されていて、モヤモヤしてた部分が言語化された内容になっています。

さほど難しい内容ではないのでDeepLなど使ってあっさり読めます。

各位、思うところあると思いますが、個人的には「非西洋的といえば西洋が基準となった言い回しであるし、微分音と言えば平均律が基準となった言い回しであるため、自分はチューニングやイントネーションと呼んでいる」という特にここ数年日本でも頻繁に論じられる「呼称をもっとフラットにできないか問題」と関連性を感じましたし、「MIDI 2.0をもってしても、西洋音楽の枠組みや理屈を借りざるを得ないし、あらゆる音楽環境が対応してフラットな感覚で触れるようになるまでにまだ何年もかかる」点に音楽自体の魔性を感じます。
自分自身の、音楽に対するモチベーションとも響き合う部分があります(挑まないと面白くない、って部分で)。

それはいいとして、記事の最後に紹介されたLeimma & Apotome、これ、初めて知ったんですが、Webオーディオ時代だなって感じさせられる素晴らしいソフトだと思いました。
現状、いわゆる世界中のあらゆる(+ありえる)チューニングの全貌が見える仕組み(つまり何らかの規則性を感じ取れるようなもの)を備えてはいないのですが、機能性に関してはただただ感服。活用できるようになってくると、感覚が根本から変わりそう。作ったチューニングをscalaファイルで書き出せるのがまたいいですね。