Mastering The Mix “ANIMATE”

Mastering The Mixってとこの ANIMATE というプラグインが1.1にアップデートしたってお知らせを見かけた機会にちょっとだけ使ってみました。

Mastering The Mix "Animate"
Mastering The Mix “Animate”

デモ版をダウンロードすると、ANIMATE以外にEXPOSE, LEVELS, REFERENCEというMastering The Mixの3製品もついでに落ちてきます。
EXPOSEはスタンドアローンのソフトで、読み込んだミックス音源の問題をシビアかつ多角的に分析するツール。
LEVELSも同様にモニタリングツールで、ヘッドルーム、ステレオフィールド、ダイナミックレンジ、ベーススペースの4つのポイントからミックス上の問題を明らかにしてくれるツール。現在さまざまな音楽配信サービスがありますが、それぞれの規格に合わせて調整するには便利そうです。
REFERENCEはその名の通り、レファレンス音源と比べて自分のミックスがどうかというのを図示してくれます。
いずれも、英語ですがマニュアルが充実した内容になっていて、海外基準のミックスを目指す人にとってはむしろマニュアルが最も有力な情報源になりそう。4つのツールが使用期限を過ぎて使えなくなってもマニュアルは残るわけですが、マニュアルがそれぞれのツールでの表示を元にして解説されている以上、ツール片手に勉強したほうが効率はいいと思います。

で、肝心のANIMATEは、Mastering The Mixというメーカー名から連想するとマスタリングツールのように思えてしまいますが、実はいわば音に覇気を与えるツールといったところ。

EXPANDとPUNCH, IGNITE, GROWという4項目で構成されていて、それぞれ帯域を指定して、EXPANDはダイナミクスを、PUNCHはトランジェントを、IGNITEはハーモニックディストーション(高調波歪み)をそれぞれ増幅させ、GROWは指定帯域のステレオウィズスを広げるもの。
コンプやトランジェントデザイナー、テープシミュ等を使い慣れてる人ならすぐ使いこなせそうです。
で、マスターに挿すより、各トラックに挿す目的のものですね。
それから、万人受けするってより、EDM寄りの作風の人にとっての便利ツール。そんな印象です。

自分に要るか要らないかでいうと、正直要らない。あればあったで面白いことに使えるとは思いますけど。
それよか、マニュアル読むほうが収穫でかそうですよ。