Loudness Warは終焉を迎えつつある?

YouTube just put the final nail in the Loudness War’s coffin

Production AdviceのIan氏は以前からLoudness Warへの異議を唱えていて、こういう(Perception: find your music’s loudness “sweet spot” (AAX, AU and VST))プラグインを手がけたり、YouTubeでの動画を通じてミックスのキモを解説したり、オーディオ界隈の人の中では積極的にWebを利用しておられる一人。

最初に紹介している記事、実はちゃんと読んでないというか、「Maroon 5のPVがハッピーでとてもよいなあ」程度の感想で終わってしまったのですが、いや、もっと正直に言うとIan氏がLoudnessに言及するのは毎度のことなので、次に大きな言及があって、なおかつ自分にも時間があったら目を通そう、今回はパス、程度にしか思ってませんでした。

Webで発信する数少ないオーディオエンジニアさん(というと語弊があるけど、ひとまずこれで)の双璧と言えるBobby氏も実はIan氏の記事に反応していて、これはやっぱりいま忙しくても軽く目を通しておいたほうがいいなと。
もっとも、言及先は最初に紹介した記事ではなく、こっち(How to sound loud on iTunes Radio

How to sound loud in iTunes – the surprising secret of U2’s new album

かいつまんでいうと、U2の最近のアルバムの曲の波形データを見るといわゆる「海苔」じゃなくなってますよと。Dynamicsを取り戻したとはいっても、依然大音量のものが好まれるというのも事実であるけれども、たとえばiTunesのSound Check機能によって音量が均整化された場合には、いわゆる「海苔」状態の楽曲は「大音量」というオイシさを失って平べったい楽曲として聞かれてしまいますよ、おそらくiTunes Radioが浸透したら「海苔」を目指すことがオイシくなさしか演出しないことになっちゃうんじゃないですか、と、そういうお話ですね。

注視していなかったのでおいおい個人的におさらいしとこうと思いますが、Music Xray’s Blog – The Music Industry Says Farewell to Freemium(アーカイブ)なんかでサブスクリプション方式のストリーミングラジオによるユーザーの囲い込みはそろそろ限界ではないかと嘯かれていたり(今のところ「〜は終わった」論の一としか個人的には認識してませんが)、先立ってはAppleは近々音楽ストリーミングに参入する―しかしSpotifyなどライバルにもチャンスはある – TechCrunchという記事もあって、iTunes Radioどういうものなの?という思いしか今のところ私にはないのですけども、ひとまず’アップし始めて’いる界隈があるっぽいという風には理解しました。

先のケースでは、Loudness War以前と以降の楽曲がiTunesに入ってる状態でSound Check機能を使用していて、Sound Check機能とは対象楽曲のみのバランスをとるものなのか、それとも基準値があってそれに沿わせるものなのか。つまり例えばLoudness War以降の音楽しか所有していない状態なら均整化は微々たるレベルなのか、というのはわかりません。いま時間割いてまで調べる気力もなく。
ただ、もしかしたらK-System由来もしくはK-System絡みの基準値をSound Check機能が有しているかもとも思ったんで、「iTunes K-System」とかでググったら、

 

が引っかかりました。

Apple has been listening to his tirades about loudness as well, to the point that iTunes radio now only broadcasts music that has been run through Sound Check. Which means it must have an average level of something in the area of -15db (Apple does not say what they are doing, but Katz and others have measured the results and confirm that this approximately is what Sound Check is doing).

MOTUnation.com • k-20, k-14, k-12 levels

まあ、なんというか現状ですと「どうなんでしょうね」としか私には言えません。Appleの秘密主義を考慮すると基準値があるのかどうかすらわからないような気がしますし(ゆえに自分のもとでテストするかというと、先に書いたように、今そこまでやる気力がない)。あくまで第一報程度で本記事を捉えていただけたらと思います。
といっても、第二報以降あるのかな…。