Logic Pro : マルチティンバー×マルチアウトトラックの処分にご注意

時たま起こる現象なので原因がずっとわからなかったんですが、どうやらマルチアウトのモードのインストゥルメントをステレオまたはモノラルの同一インストゥルメントに変更または別のステレオまたはモノラルのインストゥルメントに差し替えるとゴミが残るっぽいです。

基本的に僕は、人にDTMを教えるときでもマルチティンバー×マルチアウトのインストゥルメントは使うなと伝えていて、その理由は、便利そうに見えて配線がややこしくなるため。
万が一協業せざるを得ない場面で相手にデータを渡すと大事なトラックを消されたり混乱させたり問題が起きやすいので、それなら使うなと伝えたほうが安全。
とはいえ、制作作業中、思いついたオブリガートを試しに入れてみようなんてときには、シングルアウト状態のマルチティンバーのインストゥルメントに音色を追加して、ミックスしやすくなるようにそれをマルチアウトに切り替えるなんてことをします。
あとでトラック分離しようと思いつつも、興が乗ってきていつしかトラック分離を失念してしまうみたいな。どうせ他人にデータ渡すことはないし、って開き直っちゃったりして。

問題はここからで、

たとえば2〜4のMIDIトラックをメインから削除するとどうなるかというと、ミキサー上では妥当にチャンネルが消えていても、実はMIDIエンバイロメントは(8)の状態からは一切変わらず、という行き違いが起きています。

では、この状態からさらに「次のMIDIチャンネルを使った新規トラック」するとどうなるかというと、メインウィンドウおよびミキサーは先の状態と同じなのにMIDIエンバイロメントは次のような状態になります。

いやっほー、倍に増えたぜ! ぜんぜん嬉しくない。だって、使えないトラックがいるだけなんですもん。

では、(8)の状態でマルチアウトのインストゥルメントをステレオなりモノラルのインストゥルメントに置き換えるとどうなるかというと、MIDIトラック自体はマルチティンバーとして妥当に残り、ミキサーからもMIDIエンバイロメントからもAUXチャンネルが妥当に消えます。

妥当、妥当に次ぐ妥当…かと思いきや、残念ながらそうはいかず、今度はMIDIエンバイロメントにも残らないオートメーション情報が宙ぶらりんの状態で残っていて、次に”チャンネルストリップが生成される”タイミングでオートメーション情報が転嫁される場合があります。このように…

しかし、これは新しくトラックを作る前のタイミングで上のスクショでいう「No Output」トラックを削除すれば大丈夫。

おそらく上に記した仕様からどこかで分岐した手順下で起きると思うんですが、再現条件を特定できずにいるのが一点あって、オートメーション情報がどうやっても表示できないのに、勝手にオートメーションする場合があること。つまり不可視であるため消せないオートメーション情報が潜伏してるということ。
トラックオートメーションでもリージョンオートメーションでも表示されず、MIDIリージョンを貼ってピアノロールにオートメーション表示をさせても表示されず、リストウィンドウやステップエディタでも表示されない。
たぶんオートメーション情報に1以外のチャンネル情報が付与されていて、メインウィンドウではチャンネル区分を指定できないため表示できないのではないかと推測しています。
一応、バグ報告をしてあります。

この問題がもし発生した場合の解消方法は新規プロジェクトを作って、そこに「すべてのファイル」から必要な情報(当該チャンネルの「オートメーション」のチェックは外しておく)のみ取り込むのがベストかと思われます。

特に古いLogicで作成されたプロジェクトデータは、MIDIエンバイロメントをベースにデータが構築されていて、サイドチェインコンプやサイドチェインゲートなどを当時のLogicでどうにか表現するために複雑な結線にしていた場合、現在のLogicで仮にメインウィンドウやミキサーでチャンネルを削除しても、MIDIエンバイロメントもしくはさらにその外部に情報が残されたままになる可能性があって、新規トラック作成や新規アウトプット作成時に転嫁されてしまう、と。
気をつけてどうにかできるものであればいいのですが、どうにかしきれないのではないかと僕は考えています。再現する条件を特定できてはいないけど、2,3日前からそのデータと戦っています(再現条件を特定するため作業を中断してる)。
MIDIエンバイロメントの仕組みが今後どこまでのバージョンまで残るかわかりません。邪魔といえば邪魔なのだけど、これがもし廃止(もしくは単に蓋された)された場合、本記事のような問題が起きると解消できなくなってしまう虞れがあって、それじゃ困るんですよね。

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