Kontakt GUI Maker がリニューアル

Kontaktインストゥルメントの構築における支援ソフトの一つ、Rigid AudioのKontakt GUI Makerが大々的に刷新されました。
過去記事でも触れたことがあります(↓「Instrument OptionsとScript Editor」項)。

音色作成訓練を兼ねてKontaktインストゥルメントの構築を体験してみようと一時期うちでも導入していたのですが、若干トラップが多く早々に休眠させてしまってました。

動画をざっと見た限りでは、その肝心の手順(どのテンプレが何用なのか今ひとつわかりにくい部分)については変化ないっぽいものの、部品のリストが見やすくなっており、イライラする場面ががぜん減ったように見受けられます。

Kontaktインストゥルメント作成のしんどい部分、かつ(差別化を含む)キーとなるのは次の3点だと自分は認識しています。

  1. GUIの部品配置
    → 部品自体のデザインも含む;スプライト方式
  2. GUIの各部品の機能割当
    → 独自KSPを組み立てない限り、Kontakt純正機能に絞られるが、独自KSPに関しちゃGUI Makerの守備範囲外
  3. 工夫
    → アーティキュレーションの切り替えを含む、独自KSP開発等

なので、GUI Makerで上記1と2がカバーされて上述のようにがぜんストレスが減ったところで、インストゥルメントの素材選定の独自性等がない限り、仕上がる製品に本質面での差別化はないだろうと思います。
だけどそれは言わずと知れたことであって、GUI Makerの功は音そのものを作ることに全振りした人に対しても門を開いたところにあるでしょう。
平たく言っちゃうと、あとは「工夫」を担える人を引き入れられればデベロッパーを名乗れるようになるのでは、と。