Klevgränd “Borsta”
Plugin Boutiqueへの参入を果たしたKlevgrändから、ブラシ奏法を再現できる Borsta がリリースされてます。Borstaとはスウェーデン語でブラシ。まんまですね。デベロッパーのサイトでの価格は、デスクトップ向けが定価$59.99でイントロ価格$35.99、iOS向けが…おっと、まだ配布開始されていないか、日本では購入できないかのどちらかとなってます。
操作方法が直感的と言いにくいのがネックですが、さまざまな素材(スクショ3つ目)をブラシでプレイするリアリティはなかなかです。
自分もまだ掴み切れてはいないんですが、基本的には右上端のMenuを適宜選択して、物理的に鍵盤を指定して、右側のMenu下にあるフレーズを指定していく、と。フレーズを自分好みにエディットするには中央の2種類のステージを使い、MIDIのエクスプレッションとベロシティを描くような感覚で描いていくといい、という具合です。フレーズの長さは右下、フレーズの再生スピード(=分解能)はGridのプルダウンで指定し、細かな揺れ等はド中央のノブ類を微調整。
動画で聞けるような変拍子風フレーズも、右下のEnvelopeとEventsとGridのプルダウンで比較的ラクに描け、Shift+クリック&ドラッグでクオンタイズも楽勝なので、表現に必要なものは揃っているように見受けられます。
Skaka以降、Klevgrändはパーカッション系のシンセ/サンプラーに傾倒しているようですね。少々ガラクタ(インダストリアルとかノイズとかいうと誤解を与えそうなので、言葉は悪いですがそう書きます)に寄り添い過ぎな感もありますが、打ち込みじゃ困難なブラッシング奏法の制御に挑んで個性を支援しようって姿勢には感服させられます。あとは、自分なりのこすり音を追加登録できるとよかったかなあ。
あと、ちなみにですが、ドメインがklevgrand.seからklevgrand.comに変更になっているようなので、ログインに際して過去のログイン記録を掘らなきゃいけない方は参考まで。