Serumでキックの音を作ってみる

たいした内容じゃないです(いわれる前に書いておく)。
お仕事でループ素材製品の作成をしてるのですが、既存のサンプリング素材を使うのは著作権というか倫理的にNGなのでして、そうするとシンセで作るか壁をぶっ叩いた音を波形編集するかみたいな方法になってきます。
いわゆるDrum Synthで手元にあるのはこんなとこ。

Logic "DrumSynth"
Logic “DrumSynth”
Logic "Ulreabeat"
Logic “Ulreabeat”
NativeInstruments "TRK-01 KICK"
NativeInstruments “TRK-01 KICK”
Reason Studio "Kong Drum Designer"
Reason Studio “Kong Drum Designer”
Reason Studio "Kong Drum Designer"
Reason Studio “Kong Drum Designer”
Ableton Live "DrumSynth Kick" M4L
Ableton Live “DrumSynth Kick” M4L
Ableton Live "DS Kick" M4L
Ableton Live “DS Kick” M4L

スネアやハイハット、シンバルほどでないにしても案外バリエーションが出ません(自分の作り方が一辺倒って理由もある)。
ちなみにハイハットとシンバルは、Applied Acoustics Systems “Chromaphone”で作れないこともないのですが、ゆくゆく音色を販売する際にはノイズジェネレータに由来するムラがあると良くないので、いちどオーディオバウンスして固定してからサンプラーに突っ込んで鳴らす必要があり、なかなか手間がかかります。ランダム要素にずっと擬似ランダムかSeed使ってほしいと言ってるのはこの辺りの事情。

本題。
一般にシンセで作るキックの音というとどうしても808なり909っぽい音になってしまいます。そこで今日は、Serumのあまり使わないFilterなど使いつつ、ちょっと雰囲気の違うキック音を作ってみようって話。
例によって見づらくなりますが…

(1)サイン波から作る
(1)サイン波から作る
(2)開始位相からランダム要素を取り除いて安定したアタック感を狙う
(2)開始位相からランダム要素を取り除いて安定したアタック感を狙う
(3)素早くピッチが下がるようにルーティング。この時点では808のキックみたいな音。
(3)素早くピッチが下がるようにルーティング。この時点では808のキックみたいな音。
(4)TYPEをUnipolarに変更。気持ちの問題
(4)TYPEをUnipolarに変更。気持ちの問題
(5)FilterをReverbにして適宜設定
(5)FilterをReverbにして適宜設定
(6)あまり使わないREMAP(Fold?)を使ってみる
(6)あまり使わないREMAP(Fold?)を使ってみる
(7)アタック感や残響を調整
(7)アタック感や残響を調整

あまり使う機会のないReverbというFilterは設定値によっちゃノイズを加えてくれるので活用してみます。ついでにREMAPってのも使って図のように変形指示を出させます。
あとはコンプやディストーション、EQで調整すると、なかなか面白いキックの音になります。

2個目の音はこんな感じの設定。

(1)CombとFMを使ってみた
(1)CombとFMを使ってみた
(2)エフェクトの設定はあんまり変わんない

個人的には「ふぅん」なのだけど、わりとFilterの値やMatrixの値等をほんのわずか調整しただけで別物な音になるので、冒頭に上げたようなDrum Synth類の調整で苦しむよりはバリエーションを出しやすいかなと思いました。

一応プリセットデータの状態でアップしておきますね。

TechnoもHouseも、いわゆる909っぽい音をキックにすればいいと考えてた時期がありました。いまだに、「さ、始めるか」と思ったときにそんな感じの音をチョイスしてしまう自分がいます。
でも実際色んなの聞くと全然そんなことなくて、こんなモコモコの音なのにとんでもないグルーヴが成立しとる!って例は多々あります。自分の場合は20年くらい前にHerbertを初めて聞いたときにファーって思いました。
ベタに頼るのはわりとラクなんですけど(わりとです)、楽しいのはベタを離れてからで、もっと楽しいのはベタも躊躇いなく扱えるようになってからですね。すげえ時間かかるけど。