Deep House 老舗の味

ほぼ雑記。
Music Think TankにThe Academic BlueprintのライターであるJohnny Bellsの寄稿(かな?)が掲載されていて、要は1984年のLarry Heard “Mystery of Love”(Mr Fingers Mystery of Love – YouTube)に端を発する Deep House の、深く余韻の少ないベースライン、空間を感じるパーカッション、フィルター閉じ気味のソフトなパッド音、ちょっとヒネった和音…といった特徴は今の大半のDeep Houseにも引き継がれているものの、重めのベースラインを有するFuture Houseまで時たまDeep Houseを名乗られるとまいるね、という話。
そういうのはダメだ!とかいう話ではなく、もっと穏やか。

Deep House – A Sub-Genre With Unique Origins! - MTT - Music Think Tank
Deep House – A Sub-Genre With Unique Origins! – MTT – Music Think Tank

ちょっとヒネった和音(Advanced chord structures)ってのは、ソウルひいてはAOR方面にも大きな影響を与えたm7(9)とか7+5,+9混じりのコード進行やコードそれ自身を指すんでしょう、おそらく。

さんざっぱら色んなの聞いてきたのである程度までジャンルの区別はできます(微妙なのももちろんある)が、言葉でそれを伝えるのは難しいもんで、Deep Houseってこうだよねと書いてくれて「ですよね〜」式に安心してる自分がいます。

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Deep HouseといえどTechno寄りのモノもあればGarage寄り、Minimal寄り、Latin House寄り、Lounge寄り、Nu Jazz寄りのもあって懐が広い、それどころか区別し切れないものは多く、比較的ジャンルのアピールがうるさくなってきたこの10年そこらでも細分化の波に飲まれず間口広くやってこられてますね。
EDMのきっつい音や決まった展開に対する飽きが漂い始めた頃にDeep Houseへの小さな揺り戻しがきましたね。で、ホッとしてた。だけどJohnny仰る重めのベースラインが滲み込んできてるのは感じないこともない。

最近リニューアルされたIshkur’s GuideでのDeep Houseは2016年のとこまでキャッチアップされていて、Garageの印象が強いですね(UK GarageじゃなくUS Garage)。
Juno Recordsの売れセンだと無機的なものと軽めのGarageノリのものが優勢。
Beatportの売れセンだと、当然といえば当然だけど無機的なのが強い。
Every Noise at Onceだと、新しさを重視しない仕組みのせいか、従来のものがチョイスされてる印象あり。
これらの何で以ってジャンルを知っていくのかは影響あるかも。BeatportやSpliceだけの情報をもとにすると電子音9割って印象になるでしょうし。

従来の定義に過度にこだわる必要はない(自身の柔軟性をキープするため)けど、元来こうだったというネタを持っている人は頼もしいと思います。