Arturia “Acid V”, etc.

Arturia “Acid V”

何度目かのアシッドハウスリバイバルを迎えている昨今。Roland Cloudの303はもちろん、D16のPhoscyon303、FabfilterのFabfilter Oneなど、アシッドサウンドをフィーチャーしたプラグインも既に多々ありますが、Acid Vは、Arturia流のAcidを見せてくれるはず。
オリジナルの機能は当然のごとく再現され、ディストーションのバリエーション、モジュレーションのルーティング、OTTライクなマルチバンドコンプを含む多彩なエフェクト、視認性の高い64ステップまでのシーケンサー、アルペジエイター、クリアさの調整等のTweak要素が加わっており、フレーズの派生形を生成するTransmutationも駆使すると、アシッドらしさを保ちつつ、今までにないタイプのサウンドが得られるようになっています。
Arturiaらしいアイディアの詰まった逸品といえそう。

情報

  • Windows, macOS(Silicon対応)
  • AU, VST, AAX、NKS、スタンドアローン
  • 定価$199、イントロ価格$99

AudioKit Pro “SNESynth”

オーディオ関連のプログラムをオープンソースで扱っている(らしき)AudioKit Proから、SNESいわゆるスーパーファミコンのサウンドにインスパイアされたSNESynthがリリースされています。

本物のスーファミの独特なDACを通った音を想定していると「のようなもの」に聞こえるだけなのですが、そこまでのリアリティを求めないならば、インスピレーション元としてもかなり活用できそうな充実度だと感じました。とはいえ、ふつうの曲中に演出としてチップチューンサウンドを入れる狙いだと、クリアなオケと対比的なガサガサのサウンドであるほうが効果がでかいので、それを期待して導入しても劇的な効果は出にくいかもしれない。
サウンドはともかく、UIが非常にこなれた感じで、これを見習うべきデベロッパーも多いんじゃないでしょうかね。

情報

  • AUv3、スタンドアローン
  • 定価$14.99、イントロ価格$2.99

Orchestral Tools “Berlin Harpsicord”

Orchestral Toolsから、典型的なハープシコードはもちろん、打音のエフェクトやミュート(ストップ)を加えたBerlin Harpsicordsがリリースされています。SINE上で動作。
マイクポジションも複数収録し、クリアで上品室なサウンドが印象的。早めのクロマチックラン時に「ん?」と思わされる瞬間もないではありませんが。
バロックを意識したライブラリ、Miroireとのセット、Baroque Bundleも同時にリリースされています。

情報

  • 要SINE(いちおうKontaktバージョンもあり)
  • 定価€99.00、イントロ価格€79.00

気のせいだといいんだけど

サブスク云々、今年に入ってからSNSで言及したりしてるように、いま自分がサブスク登録しているサービスの活動状況っつか継続状況っつか、いずれもあまりよくない。
何に登録しているかにもよるので一概には言えないけど、新製品、あるいはアップデートがここ数ヶ月止まっていて、何に支払いを続けてるのかなと時折感じることがあります。言うまでもなく、サブスクで提供されるものが常時更新されていなければならないルールはないし、更新はなくとも支払った金額に見合ったサービスが提供され続けているのならば充分納得すべきと思うのだけれども。
向こうも安穏としてるわけじゃないのでしょう。何かせねばと焦ってたりもするのかもしれない。サブスクではないけれど、Techivation等のようにユーザーに「いま何がほしいですか? うちの開発会社に何を求めますか?」とアンケートを送ってくれるとこも幾つかありますね。
新しいものを常時求めてる人とサブスクとは、初めのうちは相性がいいのかもしれないけど、2,3年以上経ってくると「あれ?」と思うことが増えてくるかもしれません。